焼豚(チャーシュー) −ちび椎那のつぶやき15−



  春うららかな 土曜日

  今日はちひろさんのお友達さんの 結婚式です


  前回と違って今回の場所は ヨコハマ

  中華街にほど近いホテル なんだそうです


  今回は場所も近くだし

  余興も特にやらなくていいそうですし ちょっと気楽


  ちひろさんが余裕混じりに

  「早めに行って中華街で焼豚でも買おうかな?」なんて言ってます




  なんでわざわざ中華街で焼豚なんでしょか?

  それは中華街に 本物の焼豚が売ってるからなんです


  世間一般で”焼豚(チャーシュー)”と呼ばれるもの

  ラーメンの具にも入ってるアレは 実は”煮豚”なんです


  本当の焼豚は 照りが出るように表面に三温糖を塗り

  たれの中につけ込んだ豚肉を 炭火とかでいぶして作るんだそうです


  自ずと味も香りも歯ごたえも 変わってくるとか

  独特の照りと 表面が赤いのが特徴です


  子供の頃からそれを食べつけているちひろさんは

  たまにその焼豚が無性に食べたくなるんだそうなんですが


  最近は 手間のかかる焼豚を作るお店がどんどん減っていて

  中華街まで買いに来ないと 手に入らないんです


  ……でも 色々とおうちでやることもあるし

  結婚式に行くついでに 中華街に寄ってる暇があるんでしょか?




  ……


  あっと言う間に 結婚式の時間

  結局 中華街に寄ってる暇はありませんでした


  残念そうなちひろさん

  今度ゆっくり来ましょうね と声をかけます


  式が始まって 乾杯もすんで

  お料理が出てきました


  このホテルのお料理は なんとか飯店という有名な中華料理屋さんのもの

  大皿に盛られた前菜の中には……


  ちひろさんの顔がほころんでいきます

  お目当ての 本物の焼豚があったから


  それもとびきりおいしいお店の 焼豚

  ちひろさん よかったですね


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またもやちびしい日記、今回のはちびしいのつぶやきです。
本文中にもありますが、オレは焼豚が大好きでして、
たまに無性に食べたくなるんです。
それも、いわゆる煮豚ではなく、本物の焼き豚が。
以前、実家の近所のお肉やさんで自家製の焼豚を作っていたのですが、
しばらく前に作るのを止めてしまいました。
理由は手間がかかりすぎること。
片手間にやるにはちと大変なんだそうです。
んで、今となってはヨコハマの中華街まで行かないと
手に入らなくなってしまったのです。

ま、そんなこんなで最終的には食べることが出来たから
ヨシとしようかと思います。
あー おいしかった(^^)

ではまた。



20000902 奈落より再録






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