● 3方向の練習をする (参照)
前回の説明を踏まえて(参照)、より実戦に近い練習をしましょう。下の写真のように、三塁線・正面・三遊間のそれぞれの方向で、選手の手前にバウンドする球を投げます。選手はショートバウンドで捕球し、できるだけ少ないステップで一塁に送球します。打球を追う方向の違いによって、体の使い方が変わってきますので、自然に安定した姿勢を保てるようになるまで繰り返し練習してください。参照 (三塁線) 参照 (正面)参照 (三遊間)最初のうちは、姿勢を立て直すのに時間がかかり多くのステップが必要になる選手が多いことでしょう。無理に少ないステップで投げようとすると力のない球しか投げられなかったり、バランスを崩して暴投になったりする場合もあると思います。繰り返し行うことで、素早い切り返しや、踏ん張って投げる体の使い方のコツをつかんでください。
● 送球のコツをつかむ練習
(参照)
前の項目で、少ないステップで送球するためには、体の使い方のコツが必要になることに触れました。そういったコツをつかむために、前に走りながら捕球してすぐに投げる練習を紹介します。
1.右足でジャンプ正面からの球を捕球して、走りながら正面に投げ返す練習です。踏ん張るために、右足でジャンプしながら投げています。 参照
2.左足を上げる正面からの球を捕球後、左斜め前方に投げる練習です。踏ん張るために、左足を大きく上げて横から投げています。 参照
小・中学生の段階でこうしたプレーを実戦で行うのは、ミスの確率が高くなるために、あまりおすすめできませんが、体の使い方のコツをつかむための練習としては、非常に効果がありますので、身体能力を高める練習として試してみてください。