併殺でのより早くは


より早くとは、捕ってからではない。打者が打ってからの時間をいかに詰めるかだ。例えばショ−トゴロで6-4-3を狙う場合、『半歩待つ、一歩待つ』という姿勢は捕球を楽にするだけ。『自分が一呼吸遅れたら、二塁手の遅れも一呼吸、と思ったら大間違い』なのだ。パ−トナ−である二塁手にとって、状況は刻々と不利になっていく。打者走者は一塁へ走ってくるから、早く送球しないと、という重圧は増す、二塁ベ−ス付近で一塁走者のスライデングを受けやすくなる。だから、打撃のインパクトの瞬間から勝負は始まる。捕球そのものではなく、強さなどの打球の質やスピ−ド、コ−スに合わせ、最短の距離、最短の時間で捕球動作に入ろうとする。ここに名手のセンスと責任感が表れる。如何でしょうか。こどもに伝えられたら大変良いことだと思います。