初めて審判をやられる方へ


T、はじめに
このページは、あなたのお子さんがチームに加盟しそれに伴って少年野球の審判をはじめるお父さん(指導者)の方の入門書としてゲームの進め方や基本的な動作やジャッチの仕方についてまとめたものです。
選手の学齢が上がればたくさんのルールを覚えアウト・セーフぎりぎりのブレーで頑張ります。こうした選手に対し正確な判定を基に明確な[ゼスチャーとコール]で対応することが望まれる訳です。そのための準備を今から進めていく必要があります。野球規則はご自身のこれまでの実践経験や野球観戦のなかでわかっていても多くのお父さん方は審判について特別に学んだことはありません。このため最初は気が重く負担に感ずるのでしょうが、数をこなせば解決しますので真摯な態度で臨みましょう。[誰でも最初は初心者です]子供が野球を覚えるのと同じく審判の仕方学んで生きましょう 
U、試合の一般的な進め方
先攻・後攻を決める。(主審がキャプテンを呼び、じゃんけんで決める) 後攻チームにシートノックの指示をする。シートノックの時間は5分間。この間に先攻チームのメンバーを確認する。また用具が適正かどうかもチェックし不適合品(JSBB品以外など)は監督に申し出て取り除く。先攻チームのシートノックの指示をする。前項と同様メンバー・用具の確認をする。 両軍選手をベンチ前に整列させる。 [集合]のコールをする。 試合前の挨拶をする。 特別なグランドルールがあれば説明する。 両チームのキャプテンに握手させる。互いに礼をさせる。 主審は投手にボールを渡し準備投球を与える。初回は7球・後は3球以内。天候によっては少なくして良い。 主審の立つ位置は、守備側チームのファールラインで塁間1/3本塁近傍。両チームの先発投手には必ずニューボールが渡るよう配慮する。守備側チーム及び塁審が全員所定の位置についたら打者を打者席に入れて投手が両手を離しプレート板を踏んでいるのを確認して[プレー]をかける。プレート板をつかないで[プレー]のコールを待つ選手が多いので注意。攻守交代時、1塁・3塁審判は投手板の掃除とベンチに向かって[選手の追い出し]をおこなう 一塁側チームが守備につく時は、一塁審判がベンチに向かい三塁審判はプレート板を清掃するため の[ブラシ]とホ−ルカウント用[インジケーター]は必需品である。 試合終了の挨拶をする。 両チームの健闘をたたえキャプテンiに握手させる。[ケ゛ーム]のコールをする。
V、特に注意すべき事項
始めに四審で分担を確認しあい、終わったら反省会をおこなう。ベースカバーの確認 一塁・三塁のベースをよぎる打球に対するジャッチの確認 他の審判のジャッチに異義を唱えない 選手が動揺するような言動は慎まなければならない 例1:投手がホ゛ークまがいの行為をする。→あれは[ボーク]だと言って選手を責めるのでなくタイミングを計って監督を通して直してもらう。 例2:攻守交代が遅い。→駆け足を促す言葉にも配慮が必要で大きな声を出さない。大きな声は[コール]の時だけで良い。 プレーのジャッチに対して抗議がきた時は、必要なことだけ話す。ルールの適用を間違えた時以外は抗議などない。抗議には必要な事だけ話し身振り手振りなど加えてはならない。身振り手振りをすると、それがおかしいと抗議の対象になる。抗議権のある人は監督及び当該選手のみであるプレーを見てないのにジャッチしてはならない。例1:タッチアップの場面で三塁審判はボールを追ったため走者のタッチアップを見てない。→タッチアップが゜早いとの抗議があった場合、三塁審判はプレーを見てないので判定せず主審を指差し主審に判定を任せるトラブルがあったら四審で話し合う。四審の話し合い結果の判定が最終である。緊急事態が発生したら思い切って[タイム]を宣告する。選手が怪我をした場合などプレーの終了を待つ必要ない。なによりも選手の安全が大事である また、服装では帽子と長ズボン(ジャ−ジ可)とする。短パン、首にタオルは不可
W、ボークとインフィールドフライについて
規則書では、ボークについて次ぎのように述べています。[ホ゛ークのルールの目的は、投手が走者を意図的に騙そうするのを防ぐためであることを審判員は銘記しなくてはならない。もし審判員の判断で投手の意図に疑いを抱いたら審判員は厳重に規則を適用すべきである。]春季リーグではできる限りペナルティを課せないで運営すべきと考えております。なぜなら、38、1センチのホームベースに投球することさえ困難な選手に(肩が動く・足の踏み出しが悪い)といってもはじまりません。チームの指導者これから先注意していけば良いことです。走者が極めて不利にならない限り成り行きにまかせることが必要です。従ってボークがあった場合、明らかにボークの牽制球でアウトのタイミングでタッグされた場合→セーフの判定 ボークの牽制球が悪送球となってグランドを転々とした場合一個の塁では止めない。つまり一個の安全進塁権を得た後は、ボールがインプレーになるので走者はそれ以上進塁しても良い。審判は両手を挙げないで[ボーク]とコールしピッチャ−を指差す。インフィールドフライは走者が次の行動を容易にとれるよう宣告するものです。対戦する両チーム選手の野球に対する習得力を見極めて宣告してください。インフィルドフライはアピールプレーではありませんので審判が宣告して初めて成立します。ベンチの抗議などで適用したりすることないようお願いします。 
X、変化球について
学童野球では、ひじ、肩、手首のゲガを防ぐため(子供の成長段階のため)それらに負担がかかる。変化球(カ−ブやシュ-ト)を禁止しています。それらの投球がストライクゾ−ンを通過しても、判定はボ−ルとなりますが、一部では子供に変化球が打てないと勘違いされている方が全ての変化した球をボ−ルと判定されている場合が見られます。変化球は、ボ−ルの回転方向で変化するため、仮にサイドスロ−で、手首を自然に振れば右投手ならボ−ルは右回転になりシュ−トボ−ルです。判定がボ−ルならこの投手は、無理に手首を立てて投げればならないため、手首を傷める事となります。学童の段階でサイドスロ−を指導する指導者はいないと思いますが、ボ−グの判定と同じで意図的に行っているかどうかが判定の基準だと思います。
Y、応援マナーについて
チームの勝利にこだわるあまり相手チームの選手を野次って動揺を誘うなど大人げない行動は慎みましょう。ちびっこ選手のファイトあふれるプレーにチームを問わず惜しみない大きな拍手を送り関係者全員で少年野球を育てようではありませんか。