日本の城はかつて25,000〜30,000あったと言われるが、柵で囲われただけの砦のようなものも
含まれる。戦国末から江戸初期までの半世紀間の築城史上の最盛期には大小併せて3,000近く
が乱立。「大阪夏の陣」(1615)後、徳川幕府の「一国一城令」により170城まで整理され明治
維新に至った。維新後は廃城令(1873)により旧体制の象徴とされた城は無用とされ、破却され
たり民間に売却されたりし、戦争、火災、天災を免れて、天守や城郭が往時のまま現存してい
るのは、丸岡城、犬山城、松本城、彦根城、松江城、高梁城(備中松山城)、丸亀城、姫路城、
松山城、高知城、宇和島城、弘前城の12城のみとなった。それ以外の現在見られる城は戦後新
たに再建復興されたもので、模擬天守閣や整備された石垣だけの城も含めて200城を越えてい
る。城めぐりでは現在2000の城を収録している。また、日本三名城とは、城作りの名手と謳わ
れた藤堂高虎・加藤清正によって普請されたもののうち、名古屋城・大阪城・熊本城の三城を
指す。
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