「世界の中心」で何を叫ぶ

めざすは、世界最大の岩 エアーズ・ロック だ。  本当の名は ウルル (Uluru)

 シドニーから約3時間。東京から香港へ行くのと同じくらい(ほんとに同じ国かよ〜)。 翼の向こうにウルルが見えてきたぁ。

 空港は何にもない。飛行機といっしょに写真を撮ろうとしたら「ダメ、早く行きなさい」と怒られました。      →

  「世界の中心」はエアーズロックだけではなく、マウント・オルガもある。どちらも後から来た白人が勝手につけた名前。先住民アボリジニの正式名はエアーズロックが「ウルル」、マウント・オルガは「カタ・ジュタ」。 ちなみに「アボリジニ」というのも白人が勝手にそう呼んでいるだけで、先住民は「アナング」と呼んでほしいとのこと。   まずは、カタ・ジュタからだっ。

Kata Tjuta (カタ・ジュタ)

  カタ・ジュタもウルルと同じくらい大きいぞ〜。でもウルルほどきめ細かい岩でなかったために、36個に分かれました。「カタ」は「頭」、「ジュタ」は「たくさん」という意味。アナングの言葉では、数は3までしかなく、4以上はすべて「ジュタ」です。ひとつひとつの岩に名前がついているらしい。
 

  カタ・ジュタって、知らなかったけど、味があっていいなあ。 宮崎アニメに出てくるイモムシ怪獣のモデルになったらしい。 ふむふむ。

 

Uluru (ウルル)

  ついにやって来ましたエアーズロック、じゃなかった、ウルル。 このデカい岩は、これでも全体のほんの1%くらいで、99%は地下に埋まっているのだとか。
 日没時間に合わせて、ウルルを前にワインでかんぱ〜い。 夕焼けのウルルはとってもきれいらしい・・・けど、天気がよくな〜い! 
 翌日、今度は未明にホテルを出発。 夜明けのウルルはとってもきれいらしい・・・けど、天気がよくな〜い! なんでよぉ。
 寒い朝は、これが一番。 前夜にマーケットで仕入れておいたオーストラリアのカップヌードル。 
  ウルルの絵はがき。 天気がよければ、このようにすばらしい七変化が見られるらしい。

 ・・・ざんねぇ〜んっ、斬りっ!             

  ウルルは地上からの高さ348m。 登山道があって登ることができます。 ただし、ここはアナングの聖地であり、アナングは「登ってほしくない」という看板を立てています。 その横に、「登るのは危険です。心臓麻痺で死んだり、転落して死んだりします」という警告文もあります。

  これまで30人以上死んだらしい。 しかし、ここまで来たら登らねばなるまい。そこにウルルがあるからだっ。

なのにっ

 「Climb Closed」 だとぉ? おれたちゃウルルに登るために北半球からわざわざやって来たんだぜぃ! オゥオゥ、説明してもらおうじゃねえかっ。

 風が強い時、3時間以内に雨が降る可能性がある時、アナングの儀式がある時などは、登山禁止になるんだって。 きょうは曇りで雨が降りそうだからダメなんだって。 ふだんから、登ることができる可能性は半々くらいなんだって。 そんなこと聞いてないわよう。    

うぇ〜ん、しくしく。

  ウルルの「登頂証明書」。しかし、当然、「頂上到達」のところにチェックはつかず、「周辺を散策」のみ。
・・・と、いうわけで
世界の中心では なぜだぁ〜っ

と、叫んでまいりました

 

気を取り直していくぞっ  次はケアンズへ飛び、海の中だ