材料
板の種類としては以下の三種類で、何れもホームセンター等で売っている標準品を使います。
箱枠板(SPF材)184mm巾x19mm厚、1.82m長、91cm長各1本 \830/\480
棚板(SPF材) 140mm巾x19mm厚 1.82m長 1本 \350
裏板(MDF) 合板4mm厚 60cm x 90cm 1枚 \420
キャスター 32mm、ゴム製 4個 \320
*価格は近所のホームセンタによる
材料取り
箱枠 1820mm長から480mm長x2(天地板)、820mm長(側板)切出し
箱枠 910mm長から 820mm(側板)切出し (残90mm若)
棚板 1820mmから452mm x4 を切出す 残なし
墨付け、切り出し
材料の板が厚いため、墨付けは板の裏表及び側面の四面全てに付けます(墨を廻す)。 墨に従い材料を表、裏両方から半分ずつ交互に鋸を使うと切口が真直ぐに切れます。 ここでは使いませんが、角材の場合は四面に付けた墨に従って材料を廻し切りします。
箱枠の組立て
三枚組み手という箱物を作る場合に良く使われる方法で作ってみます。 このコツは墨付けの際に、1)凸凹を組合わせる材料を合わせた状態で墨を付ける、 2)組合わせ部分は板巾を三等分して墨を付ける、3)勿論真直ぐ切るために裏にも同じ墨付けをする、などです。 又切り込みに際しては、凹は墨の内側を、凸は墨の外側に鋸を入れます。 これによって通常ではきつくてはまらない程度になるので、凸のはめる部分を金槌でたたいて潰してはめ込みます。 これは「木殺し」といい、はめた後木が自然にふくらみ組み手が非常にしっかりします。
棚の取り付け
ダボを使う方法が最も簡単ですが、ここでは高さが固定でよいため側板の内側に棚板の厚み19mmなので23mm巾の溝を深さ5mm程度彫り、後ろから差し込むような方法を取って見ました。前面から30mm迄は切込をしません。溝の間隔は板の厚みと上下の空間を計算し、4枚の棚板が入るようにします。 溝を掘るのにはトリマーを使うと便利です。
裏板の取り付け
箱枠を組み上げネジ止めし、棚板も全て差し込んだ後に裏板を取り付けます。 取り付けの方法は全体に被せるのが簡単ですが、横から見たときに裏板のエッヂが見えてしまいます。 カッコ良く仕上げるには箱枠の板の内側コーナーを巾6mm深さ5mm程切り込み、寸法に合わせて裏板を切り出し、はめ込む方法があります。 この切り込みにはトリマーに6mmのビットを付けると簡単にできます。 勿論、時間をかけ根気よく削ればのみでも同じことは出来ます。
キャスター取り付け
底板にキャスターを4個とりつけて完成です。 写真では引き出すための取っ手もつけて見ました。
戻る