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                           越叟夜話(えっそうやわ)
               -大道寺友山による越前福井藩三代物語ー

    越叟夜話は江戸時代中期に大道寺友山が著した越前福井藩の三代についての物語です。 大道寺友山は最晩年に落穂集、岩淵夜話、駿河土産などを徳川家康を中心に語り部の様に書いています。 友山は75歳の時、越前福井藩に仕官したと云われていますが、越叟夜話はその頃のものです。 

    徳川家親藩として幕末迄存続した越前福井藩の成立を初代秀康(家康二男)、二代忠直(秀康嫡男)、三代忠昌(秀康二男)の事跡について、 関ヶ原の戦いから既に100年以上経た江戸時代中期の福井藩士が藩成立初期の事を問い、友山が答えると云う形式になっています。 福井藩が親藩として継続した理由がよく分ると同時に、織豊時代から江戸時代初期の目まぐるしい歴史の変遷を垣間見る事ができます。 

    題名の越叟夜話とは、越前の年寄りによる物語と云う事から付けられたと思われます。 公文書館には「福井鑑」という2分冊になったものもありますが、内容は全く同じです。 

国立公文書館内閣文庫所蔵  画像クリックで拡大

越叟夜話 翻刻を見る   →こちら(クリック)
     出来るだけ原文に忠実な翻刻を試みたので、べた書きの問答形式です。
        原文にはありませんがページNo(p1-p64)及び行末に*で簡単な註をつけました。

越叟夜話 現代文訳で読む  →こちら(クリック)

 適当なサブタイトルを以下の様に付け、各話題毎に註をつけました。
     1.秀康公、幼少から秀吉卿養子 (翻刻文ページNo.1)
     2.結城家の家督継ぐ        (同No.7)
     3.伏見参勤              (同No.11)
     4.関ヶ原の戦い、越前入部    (同No.18)
     5.越前家は制外           (同No.24)
     6.秀康公の死去           (同No.29)
     7.二代目忠直公と越前騒動    (同No.34)
     8.忠直公と大坂夏の陣       (同No.39)
     9.忠直公、豊後へ配流       (同No.44)
     10. 忠昌公と大坂夏の陣       (同No.46)
     11. 三代目越前本家継承       (同No.49)
     12.越前家の家柄           (同No.55)



縦書現代文はこちら(PDF)


越前三代関連年表  →こちら(クリック)

参考: 福井鑑(国立公文書館蔵)

   左は福井鑑下巻の最終ページより

    朱筆追加分
  
   君がためとおもひはいれと梓弓
   八そじにちかきその身なれば

   享保元八月  大道寺一葉軒友山
                七拾八歳誌之

    天保七丙申年秋八月
       一葉軒自筆以越叟夜話校之


 

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