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スコアブック付け方入門
本記載内容は、fj.rec.sports.baseball FAQ (version 7.694, 2004.9.7)より転記致しました。

記録の計算式
守備の併殺と
併殺打との違い
暴投、捕逸、野手選択
と失策の違い
失点、自責点の求め方
勝利投手、敗戦投手
の決め方
セーブの条件
9回でなかったノーヒットノーラン、
完全試合はどう扱われるか
打点の付け方
 犠飛の記録のつけ方
刺殺と補殺の記録のつけ方
連続安打や連続試合
出場などの連続規定
サヨナラ安打の規定
その他記録

 記録の計算式 戻る

・打者の記録
 打席数に数えるが打数に数えないもの:
  四球、死球、犠打、犠飛、打撃または走塁妨害による出塁
  (2ストライク後代打に出て三振だった場合は2ストライク目を取られた打者に三振が つく)

規定打席数 = チームの試合数 × 3.1 (端数切捨て)

      安打
打率 = ----
      打数

       安打 + 四球 + 死球
出塁率 = ----------------------------
      打数 + 四球 + 死球 + 犠飛

塁打数 = (単打×1) + (二塁打×2) + (三塁打×3) + (本塁打×4)
     = (安打×1) + (二塁打×1) + (三塁打×2) + (本塁打×3)

      塁打数
長打率 = ------
       打数

・投手の記録
1投球回数 = 3アウト (1アウト = 1/3 投球回数)

規定投球回数 = チームの試合数

       自責点×9
防御率 = ---------
       投球回数

        勝利数
勝率 = ----------------
      勝利数 + 敗戦数

セーブポイント = セーブ + 救援勝利 (救援勝利は交代完了でなくてもよい)

交代完了(試合途中から登板して試合の最後まで投げ切る)

先発 = 完投 + 試合当初(先発して途中降板)

・守備の記録
        刺殺 + 補殺
守備率 = --------------------
       刺殺 + 補殺 + 失策
(暴投や捕逸が含まれないことに注意)
プロ野球でシーズン中に同一リーグのチームに移籍した場合、規定打席と規定投球回数の基になるチーム試合数は、一球団のシーズ
ン試合数(140試合)で計算します。


 守備の併殺と併殺打との違い  戻る

参考: 規則2.23,規則10.12【注1】

先ず、併殺は守備側の記録で、併殺打は打者の記録であることを抑えておきましょう。
・守備の併殺の記録

併殺とは、連続した動作で、2人の攻撃側プレイヤーをアウトにする守備側のプレイをいいます。ただし、2つのアウトの間に失策などのミ
スプレイを挟んではいけません。また、2つのアウトに関連性がないときも併殺ではありません。すなわち、第1アウトの刺殺者が第2アウト
の補殺者ないし刺殺者となっている必要があります。

守備の併殺の記録は、実際に完成された併殺の数と一致します。
・打者の併殺打の記録

参考: 規則2.23(b)

併殺打とは、フォースダブルプレイまたはリバースフォースダブルプレイとなるような、打者の打ったフェアゴロをいいます。
・フォースダブルプレイ

フォースアウトの連続による併殺。
・リバースフォースダブルプレイ

第1アウトがフォースプレイで行われ、第2アウトが第1アウトにより フォース状態を免れた走者に対して行われた併殺です。 たとえば、走
者一塁での一塁ゴロで、一塁手が一塁ベースを踏んで打者走者アウト、 二塁へ送球して一塁走者をタッチアウトにしたような場合です。

この場合のフェアゴロとは、もともとゴロの打球であった場合のみを指します。フライやライナーの打球を野手が落とし(故意落球でなく)、
そのボールを拾って上記の併殺を完成させた場合には併殺打にはなりません。

併殺打の記録は、実際に完成された併殺の数と必ずしも一致しません。
・併殺、併殺打の記録の例

(1) 一死三塁で外野飛球を外野手がダイレクトキャッチして打者アウト。タッチアップした三塁走者を本塁で刺した場合の記録は?

守備側に併殺が記録されますが、打者の記録は併殺打ではありません。外野フライとなります。なお、三塁走者の記録は走塁死です。

(2) フライやライナーで打者アウト、走者が飛び出しており元の塁へ送球してアウト。

守備側の記録は併殺ですが、打者の記録は併殺打ではありません。なお、走者のアウトはフォースアウトではありません。アウトとなった
走者の記録は走塁死です。

(3) 打者が三振、走者が盗塁失敗の、いわゆる三振ゲッツーはどうなるか。

守備側の記録は併殺ですが、打者の記録は併殺打ではなく、三振のみです。アウトとなった走者の記録は盗塁死です。

(4) 一死一塁でセカンドゴロ、二塁手が一塁走者タッチ後に一塁送球して打者アウト。

進塁義務のある走者は、次の塁へ送球してアウトにしてもタッチしてアウトにしてもフォースアウトになります。守備側の記録は併殺、打者
の記録は併殺打になります。一塁走者がタッチを避けてスリーフットラインオーバーによってアウトになった場合も同様です。

(5) 一死二塁でショートゴロを放って以下の結末を迎えた場合
・ショートが走ってくる二塁走者にタッチ後一塁送球して打者アウト。

第一のアウトがフォースプレイではないので併殺打ではありません。

・一塁送球して打者アウト。それを見て三塁を狙った二塁走者が三塁寸前タッチアウト。

打者走者がアウトになったから二塁走者がフォース状態でなくなったわけではなく、もともとフォース状態でなかったので、併殺打ではあり
ません。

いずれのケースも二塁走者の記録は走塁死です。

(6) 守備側の記録が併殺でないのに、打者に併殺打が記録される場合。

参考: 規則10.02(i)【注2】,規則10.11,規則10.14(c)【付記】

打者がフォースダブルプレイとなるようなゴロを打ち、第1アウトが成立した後、第2アウトに対する好送球を野手が捕え損じたためにその
野手に失策が記録されて併殺が完成しなかった場合には、打者に併殺打が記録されます。このため、1イニングに併殺打が二つ記録さ
れることもあります。なお、その好送球をした野手には補殺がつきます。送球が悪くて併殺にならなかった場合はこれに当てはまりませ
ん。

(7) トリプルプレー(三重殺)の場合。守備側には併殺ではなく三重殺の記録がつきます。打者がフォースプレーの連続で三重殺となるよう
なゴロを打った場合 (たとえば無死一、二塁で三塁ゴロで5-5-4-3)でも三重殺打という記録はなく、記録は併殺打に含めます。


 暴投、捕逸、野手選択と失策の違い  戻る

失策、暴投、捕逸、野手選択はすべて別物です。暴投と捕逸を合わせて「バッテリーエラー」と言うこともありますが、記録上は失策とは
区別します。
・失策(エラー)

アウトになるはずの打者や走者を生かしたり、 走者に余計な進塁を許すようなミスプレイをしたり、 ファウルフライを落として打者の打撃
の時間を延ばした野手に記録されます。 打撃妨害や走塁妨害により打者や走者を生かした場合は、 妨害をした捕手や野手に失策が
付きます。 ただし妨害がなくても同じ結果の場合は失策を付けません。 緩慢なプレイや判断ミスはミスプレイには含まれず、失策は付き
ません。

・暴投(ワイルドピッチ)

投球が悪く、捕手が普通の守備行為では処理できなかったために 走者を進塁させた投手に記録されます。

・捕逸(パスボール)

投球は悪くなく、捕手が普通の守備行為で処理できるはずの投球を 処理できずに走者を進塁させた捕手に記録されます。 ただし第三
ストライクを捕球できず、送球して打者や走者をアウトにする間に 他の走者が進塁した場合は捕逸はつけず、送球の間の進塁として扱
います。

・野手選択(フィールダーズチョイス)

フェアゴロを扱った野手が一塁に投げる代わりに先行走者を アウトにしようとする行為を指します。 内野ゴロで一塁走者を二塁で封殺す
る行為も野手選択です。
(1) 広義の野手選択
先行走者がアウトになったかどうかにかかわらず、この送球行為を選択したことに 対して「野手選択」を使います。記録上の用語としては
こちらの意味になります。 打者走者は一塁へ達したのは野手選択による、という扱いになります。 また他の走者をアウトにしようとする
送球の間の進塁も、 野手選択の間の進塁として扱います。(2) 狭義の野手選択
一塁に投げていればアウトを取れたのに、先の塁に投げたが 間に合わず、走者を全て生かしてしまったような場合に使います (球場で
Fc などの判定マークが出るのはこのような場合です)。 これは野手の判断ミスですが、記録上はエラーではありません。

各記録の定義では、それぞれをどう扱うかが決められています。

打者の記録に関しては、失策や野手選択で一塁に生きても打数が増えるだけです(犠打、犠飛の場合を除く)。出塁の扱いにはなりませ
ん。ただし、野手選択で一塁に生きる間の得点は打点がつきます。失策の場合も、無死または一死のときは、失策の間の得点に打点が
つくこともあります。

また、暴投や捕逸の間に振り逃げで出塁しても、打者の記録は三振に変わりありません。その間に得点があっても打点はつきません。

自責点計算上は、失策や捕逸のための失点には自責点はつきません。暴投や野手選択には自責点免除の恩恵はありません。

また、失策は野手の傷で、守備率を下げ、連続守備機会無失策を中断する要素になります。しかし、暴投、捕逸、野手選択は守備機会
に数えないので、守備率の計算とは関係なく、連続守備機会無失策の記録も中断しません。

また、ボックススコアでは暴投をした投手、捕逸をした捕手、失策を犯した野手は記録しますが、野手選択をした野手をいちいち記録しま
せん。

 失点、自責点の求め方  戻る

参考: 規則10.18
・失点について

失点とは、いかなる理由があろうとも、その投手が許した走者 (打者走者を含む)が得点した数のことです。
・同一イニングに2人以上の投手が出場した場合の失点

走者を残して投手が交代した場合は、その走者の数だけ前の投手に責任がある、というのが原則です。したがって、前任投手が走者を
残して交代し、その走者 (あるいは、内野ゴロなどで入れ替わった走者)が得点すれば、その失点は前任投手につきます。

(例)二死二塁で投手Aから投手Bに交代。投手Bは次打者にタイムリーを浴びたが後続を抑えた場合、失点は投手 A につきます。

ただし、残した走者が走塁死、盗塁死、牽制死、他の打者/走者と併殺になった場合は、残した走者がアウトになったわけですから、前
任投手の責任がその分だけ軽くなります。しかし、上述の通り単に走者が入れ替わっただけでは責任は軽くなりません。

(例)一死一塁で投手Aから投手Bに交代。次打者の内野ゴロで一塁走者は二封。次打者が三塁打で一塁走者生還。その次が内野ゴロ
で攻守交代。生還した走者は投手 B になってから出塁した走者ですが、内野ゴロによる入れ替わりなのでその責任は前任投手にありま
す。すなわち、この失点は投手 A につきます。

(例)一死二塁で投手Aから投手Bに交代。次打者のヒットで二塁走者は本塁憤死。この間に打者走者は二塁へ。その次の打者もヒットで
今度は二塁走者が生還。次打者凡退。この場合、前任投手が走者を残さなければ、打者走者は二塁へ進めなかったでしょうが、記録上
は最初の本塁憤死で前任投手は残した走者がアウト (走塁死)になったので責任解除となり、失点は投手 B に記録されます。つまり、走
塁死がからむと入れ替わりとは判断されません。

(例)無死一塁で投手Aから投手Bに交代。次打者サードゴロで 5-4-3 の併殺。直後にソロ本塁打。これはもちろん投手 Bの失点です。

(例)無死一二塁で投手Aから投手Bに交代。次打者はサードゴロで 5-5-4-3 と渡ったが一塁はセーフで二死一塁となり、次打者が2ラン
本塁打。前任投手は確かに二人走者を残しましたが、併殺があったため、そのうち一人はアウトで責任解除、もう一人は打者走者と入
れ替わりで一塁へ残ったと解釈します。したがって、投手Aの失点は最後の一塁走者が得点したことによる 1、投手Bのそれは本塁打を
打った打者の得点による 1 となります。

・自責点について

自責点とは、投手が責任を持たなければならない失点です。失点では、野手の失策などが絡むので投手本来の能力を表すとは限りませ
ん。自責点は、この欠点を補う、投手の投球に関する能力を評価する1つの指標です。

・自責点となる失点は?

守備側が相手チームの選手を3人アウトにできる守備機会をつかむ前に、安打、犠打、犠飛、盗塁、刺殺、野手選択、四死球(故意四球
を含む)、ボーク、暴投により、走者が得点するたびごとに記録されます。野手の選択ミスにより取れるはずのアウトを取れなかったような
場合は投手に責任はありませんが、自責点の対象になると定められています。

・自責点とならない失点は?

自責点に含んではならない要素は失策と捕逸です。ここにいう失策とは、守備失策の他に、打撃妨害で捕手または野手に失策がついた
場合、走塁妨害で野手に失策がついた場合、ファウルフライ失の後安打その他で一塁を得た場合を含みます。(以下同じ)

走者が得点した際、その走者が失策や捕逸の助けを借りて、
・一塁に生きた場合(参考: 規則10.18(b)【注】)

失策や捕逸によってアウトを免れた走者に対して、打者の行為に起因 した野手の選択守備の結果、打者が一塁を得た場合を含みま
す。
・二、三塁に進塁した場合(参考: 規則10.18(d)【注1】)

失策や捕逸の助けを借りて進塁したが、その後の自責点となる要素に よって当然進塁して得点できたと公式記録員が判断した場合を
除きます。 (長打により得点したので失策や捕逸がなくても得点できていたはず、など)

・本塁を得た場合

自責点とはなりません。

特に、失策によりアウトになるはずだった走者が生きて得点しても、自責点とはなりません。

(例) 四球で出た走者が捕逸で二進、
・直後の単打で生還した場合は自責点にならない。
・三塁打以上の長打で生還した場合は自責点となる。

原則的には、失策や捕逸がなかったらその点が入っていたかどうかを判断して自責点とするかどうかを決めるということになります。

(例) 一死三塁に自責点対象の走者が、内野ゴロエラーの間に得点
・エラーがなければ得点になっていなかったと判断されれば自責点にならない。
・エラーがなくても得点になっていたと判断されれば自責点になる。

「失策や捕逸がなかったら」のタラレバを考慮する時、バントや犠牲フライは内野ゴロや外野フライと同等の扱いになります。

(例)先頭打者 A ヒットで出塁、次打者Bのバントが失策となって無死一二塁。次打者 C バントで一死二三塁。次打者 Dがスクイズで1点、
その次の打者が凡退。 B のバントで一死二塁となっていれば、Cはバントするはずがなかった、とは考えません。また、二死なら D がス
クイズするはずがない、とも考えません。したがって、この場合の自責点は0です。
・投手のミスによる進塁

暴投やボークによって走者が進塁した場合は、投手の責任であり、自責点の対象になります(他に自責点の対象にならない要因がない
場合)。投手の失策は他の野手の失策と同様に扱われ、投手の責任ではなく、自責点の対象になりません。

・振り逃げの走者が得点、振り逃げの間に三塁走者等が得点

いずれの場合も、振り逃げの要因が暴投ならば自責点の対象になります (他に自責点の対象にならない要因がない場合)。捕逸ならば
自責点の対象になりません。

・アウトにできる守備機会の数え方

打者または走者をアウトにした場合と、失策や捕逸のためにアウトにできなかった場合を指します。以下にアウトにできる守備機会の数
え方を列挙します。

・アウトにできる守備機会を1と数える場合
・一人の打者または走者が実際にアウトになった場合。
・一人の打者または走者が失策によりアウトを免れた場合。

以下はアウトにできる守備機会が 2 に見えますが 1 と数えます。原則は、一旦アウトの機会があった走者が、身代りになることなくアウト
になった、あるいはアウトを免れた場合はアウトの機会は1度と数えます(一度死んだらそれでおしまいで二度死ぬことはない)。また、併
殺や三重殺は幸運なプレイと見なされます。つまり、現実に併殺や三重殺が完成されない(または、最後の捕球での失策がない)限り、一
つのプレイでは一つのアウトしかとれないと判断されます。
・ファウルフライ失策、打撃または走塁妨害、捕逸による振り逃げ、野手の失策

で打者が一塁を得た場合。
・ファウルフライ失策で打ち直しになった打者がアウトになった場合。
・一度アウトの機会があった打者または走者が、盗塁など他の打者の行為と

みなされない原因でアウトになったり、または失策で生きた場合。 (例)失策で出塁して盗塁アウトになった。
・併殺可能な打球だったが、失策で一つもアウトを取れなかった。

・アウトにできる守備機会を2と数える場合

以下の場合はアウトの機会のあった走者が他の打者/走者の身代りになった、あるいは、他の打者/走者がアウトとなるべきなのに自
らが身代りなったと考えられますので、アウトの機会は2回と数えます。
・一度アウトの機会があった打者や走者が、他の打者の打撃行為に起因した

野手の選択守備でアウトになったり、または失策で生きた場合。 (例)失策で出塁して、次打者の内野ゴロで二塁でアウトになった。
・ファウルフライ失策で打ち直しになった打者の打撃行為に起因した野手の

選択守備の結果、他の走者がアウトになり、その打者が一塁を得た場合。 (例)ファウルフライ失策後の内野ゴロで二塁封殺の一塁走者
と入れ替わって一塁に生きた。一塁走者が既にアウトの機会があったかどうかを問わない。

以下の場合はアウトにできる守備機会が 3 に見えますが 2 と数えます。
・一度アウトの機会があった打者や走者が、他の打者とともに併殺になった場合。

(例)失策で出塁、次打者の内野ゴロで併殺。

・日本と大リーグでの違い

日本では得点が記録された時点で、それが自責点かどうかを決定しますが、大リーグではその回が終了した時点で自責点かどうかを決
定します。そのため、日本式だと自責点にならないが、大リーグ式だと自責点になることがあります。

(例) 自責点の対象になる三塁走者が捕逸で得点。次打者が安打を打つ。
・日本式では、捕逸がなければ得点にならないとして自責点にならない。
・大リーグ式では、次打者の安打で得点できたはずとして自責点になる。

・同一イニングに2人以上の投手が出場した場合の注意

走者を残して投手が交代した場合は、その走者の数だけ前の投手に責任がある、というのが原則です。すなわち、リリーフ投手は、アウ
トカウントを引き継ぎ、走者は、なしの状態から責任をもつものとします。

(1)救援投手の出した走者が得点したのに、前の投手に自責点がつきました。

参考: 規則10.18(g)【付記】

回の途中で走者を残して退いた場合、残された走者の数が問題であって、走者が誰であったかに拘る必要はありません。

救援投手に対した打者の打球が、野手の選択守備で前の投手が残した走者をアウトにしたために、塁に出た打者が得点した場合にも、
残した走者の数までは前の投手の失点(失策、捕逸がらみでなければ自責点)となります。

(例) 投手甲が四球の走者Aを残して投手乙と交代。Bの打球がAを二塁に封殺した後、C二塁打でB得点。D,E凡退。この場合、Bは投手
甲の自責点。

(2) 打者の打席の途中で投手が交代した場合の処置は?

参考: 規則10.18(h)(2)

四球以外の打撃結果は、全て救援投手に記録がつきます。したがって打者が四球以外の理由で一塁に生きたり、アウトになった場合は
救援した投手の責任とします。

四球で出塁した場合は、交代したときの ストライク-ボール のカウントによって、どちらの投手に四球の記録がつくのかが決まります。

参考: 規則10.18(h)(1),
・前の投手に四球が付く: 0-2,0-3,1-2,1-3,2-3
・救援投手に四球が付く: (0-0),0-1,1-0,1-1,2-0,2-1,2-2

(3) イニングの途中で交代出場した投手は、その回の交代前に起こった失策や捕逸の恩恵は受けられません。

参考: 規則10.18(i)

交代後に失策や捕逸によらない走者を出せば自責点の対象になります。

チーム自責点は投手の交代に関係なく一つのイニングを通して計算しますが、投手個人の自責点は個別に計算します。このため、投手
個人自責点の合計がチーム自責点より多くなることがあります。

(例)二死無走者からエラーで走者が出塁。ここで投手甲から投手乙に交代。乙がホームランを打たれる。

エラーがなければ点がはいっていないはずなので、チームの失点2、自責点0。甲投手が投げている時に出たエラーの走者が得点したの
で、甲投手の失点1、自責点0。乙投手にエラーは関係なく、自分が打たれたホームランに対して責任があり、乙投手の失点1、自責点1。

(4) 97年までは失策で出した走者を残してリリーフ投手と交代しても、前任投手に自責点がつく特殊な場合がありましたが、 1998年から
は自責点にはならなくなりました。

参考: 規則10.18(g)【注1】

(例)投手甲、失策で一塁に生きた走者Aを残して乙と交代。 B四球後、Cの打球でAを三塁に封殺、D単打でB得点。E,F凡退。

この場合、以前の解釈では、Bは四球で出塁、野手選択の間に二塁に進塁、安打によって得点したので自責点の対象。投手甲は走者
一人分の責任がある、ということで、投手甲の自責点になっていました。

しかし1998年からは投手甲は交代時には自責点の対象でない走者一人分の責任であったことを考慮し、自責点の対象とならない走者
は先行する走者に入れ替わるという解釈になり、Bの得点は投手甲の自責点にならない失点ということになります。

以前は失策で出塁したAと入れ替わったCが自責点の対象でない走者という解釈でしたが上記の解釈により、Cは投手乙が出した自責
点の対象の走者ということになります。

すなわち、二人以上の投手が登板したイニングの自責点は、 (1)まず、それぞれの投手の失点を調べる。 (2)各失点について、その得点
した走者の責任を持つ投手が、その回を最後ま で投げていたと仮定して、その失点がその投手の自責点かどうか決定する。という一連
の作業により決定されます。


 勝利投手、敗戦投手の決め方  戻る

1人で投げ切った場合は明らかですから、以下2人以上の投手が投げていると仮定します。
・決勝点

勝敗の決した試合において、勝ったチームの「最後の勝ち越し点」、つまり「最後に同点またはビハインドの状態からリードを奪う事になっ
た得点」のことを、このFAQでの説明上「決勝点」と呼ぶこととします。
・最初のリードをそのまま保って勝った場合、先取点が決勝点になります。

(例) Aチームが初回にあげた1点目が決勝点。
A 200 000 000|2
B 000 000 000|0



・途中で同点や逆転があっても経過にとらわれず最終的なリードで決勝点を決めます。

(例)Aチームが8回にあげた5点目が決勝点。
A 000 020 030|5
B 000 103 000|4



・決勝点は最終的に相手の得点を上回ることになった得点とは必ずしも一致しません。

(例)Bチームが終盤追い上げて1点差に迫ったので、最終的に相手を上回ることになったのはAチームの5点目ですが、Aチームが5回に
あげた2点目が決勝点。
A 000 020 030|5
B 000 100 003|4



・本塁打などで一気に2点以上リードした場合も、リードとなる得点が決勝点。

(例)逆転サヨナラ満塁ホームランにより以下の状況で勝った場合、最終的なリードとなる1塁走者の得点が決勝点。
A 000 000 002 |2
B 000 000 004X|4


・敗戦投手

投球回数に関係なく、決勝点となる失点の責任投手が敗戦投手となります。

回の途中で走者を残して退いた場合、その後の投手の任務中に前任投手の失点が記録されることがあるのは、前項で述べた通りです
から、決勝打を浴びた投手が敗戦投手にならないこともあります。

(例)同点の9回裏、投手 A は先頭打者を歩かせて B と交代。投手 B がサヨナラ本塁打された場合、決勝点となる得点は投手 A が許し
た四球の走者なので、敗戦投手は A になります。
・勝利投手

参考: 規則10.19

決勝点を挙げた時の勝利チーム側の投手が勝利投手になる場合が多数を占めますが、場合によってはその後に出てきた投手の中か
ら勝利投手が出ます。正確な決め方は次の通りです。

(1) 先発投手が勝利投手となるのは、5イニング以上投げ、救援を仰ぐ際に自軍がリードの状態にあり、そのリードが試合終了まで保た
れることが必要十分条件です。ただし、5回で終了した正式試合に対しては4イニングです。 6回突入以降コールドとなった場合は、ホー
ムチーム、ビジターチームを問わず、 5回をを投げきっていることが条件です。なお、オールスターゲームやオープン戦ではこの最低イニ
ングの条件がなく、救援投手と同等の扱いとして後述する(3)の方式で決定します。

ここで言う「救援を仰ぐ際に自軍がリードの状態」とは、代打または代走と交代で退く際に同点あるいはビハインドであったが、その回に
自軍が勝ち越すか逆転した場合も含んでいます。

勝利チームの先発投手が勝利投手でない場合、救援投手が1人だけなら議論の余地なし。2人以上の救援投手が出た場合は次のよう
に決める。

(2) 5回(6回に入る前にコールドとなった正式試合では4回)までもたずに降板した先発投手の任務中に奪ったリードが最後まで保たれた
場合、リードを保つのに最も有効な投球を行ったと公式記録員が判断した投手が勝利投手になります。

(3) ある救援投手の任務中に奪ったリード(代打または代走と交代で退いた回にリードを奪った場合を含む)が最後まで保たれた場合は、
その投手が勝利投手になります。ただしその投手の投球回数があまり長くなく、続いて出てきた救援投手がリードを保つのに効果的な投
球を行ったと公式記録員が判断した場合、その救援投手に勝ち星を与える。

・勝利投手を決定する際の記録員の判断とは?

前記(2),(3)では「公式記録員の判断」が入りますが、日本ではこれに関して以下のような基準があります。

(2) 救援投手の中でもっとも投球回数の多い投手に勝ち星が与えられる。投球回数の差が1回未満の場合は投球内容を判断して決定す
る。

(3)「続いて出た救援投手」の中に言う「その投手」よりも投球回数が1回以上多い投手がいた場合、そのなかでもっとも投球回数の多い
投手に勝ち星が与えられる。

日本のプロ野球では、各リーグの記録部の内規です。だから、急に変更されたり適用されなかったとしても文句は言えない代物です。


 セーブの条件  戻る

参考: 規則10.20

以下の条件を全て満たせばその投手にセーブが一つ与えられます。
・勝利チームの最後に投げた投手。
・勝利投手ではない。
・同点あるいは逆転されることなく最後までリード状態を保つ。
・セーブシチュエーションを満足する。

セーブシチュエーションとは、次の3つのうちの1つ以上を満たすこと。
(a) 3点以内のリードで登板し、1イニング以上投げた場合。
リード状態を保っていれば最終的なリードが何点になってもかまいません。 日本の規則では、1997年までは3人連続本塁打されたら同点
または逆転される 場面で登板し、1イニング以上投げた場合もセーブがつくとしていましたが、 1998年から廃止されました。 (例) 以前は
6点リードで走者満塁の場面で登板し、そのまま1イニング以上を 投げてリードを保ってもセーブがついていた。(b) 2人連続本塁打された
ら同点または逆転される場面で登板する。
リード状態を保っていれば最終的なリードが何点になってもかまいません。 (例) 5点リードで走者満塁(c) 登板したときの状況に依らず、3
イニング以上投げた場合。
点差の制限はありません。ある投手が勝利投手の権利をもって一旦守備につき、そのままリードを保って再びマウンドに上ってセーブの
条件を満たした場合は、「勝利投手ではない」の条項によりセーブはつきません。一試合一人で勝利投手とセーブの項を参照。

プロ野球パシフィックリーグで中継ぎ投手に与えられるホールドポイントの条件も参照。

 9回でなかったノーヒットノーラン、完全試合はどう扱われるか?  戻る

ノーヒットノーラン(無安打無得点試合)または完全試合が成立するためには、次の条件が必要です。 (1)完投であること (2)試合終了まで
無安打無得点またはパーフェクトであること (3)勝利投手であること(引き分けでないこと)
・延長戦での扱い

9回まで無安打無得点に抑えても、延長に入ってからヒットを打たれた場合は上記の(2)によって成立しません。奪三振記録などは、延長
に入ってからの奪三振数は参考記録にしかならないので、統一を欠いている感もしますが、仕方ありません。

(実例) 延長戦での無安打無得点試合は1973年8月30日対中日戦において江夏豊(阪神)が達成した1度のみです。(延長11回江夏本人
のサヨナラホームランで決着)

・コールドゲームでの扱い

天候の関係などで9回より前に試合が終了した場合、アマチュアで 5(7)回以降10(7)点差がついた場合などにはコールドゲームになりま
す。この場合無安打無得点や完全試合は参考記録とされています。
・完投ではないが完封が付くケース

参考: 規則10.19(f),

初回無死無失点のときに代わって出場した投手が、無失点のまま試合を終えた場合に、その救援投手に完投ではないが完封の記録が
つきます。しかし、このケースで9回分をパーフェクトや無安打無得点に抑えた場合も、完投ではないため記録にはなりません。

(実例) 1917年6月23日に大リーグでありました。Bostonの先発投手 Babe Ruth が最初の打者が四球で出塁させ、その判定に抗議した
Ruth が退場。急遽 Ernie Shore 投手がリリーフし、この走者が盗塁でアウトになった後、26人をパーフェクトに片付けました。当時は、こ
れも完全試合と記録していましたが、現在は認めていません。


 打点の付け方  戻る

打点とは打者の打撃行為のみによる得点をいいます。

具体的には、本塁打で自ら得点するか、安打、犠打、犠飛、または内野のアウト(ただし併殺打の間の得点は除く)及び野手選択によって
走者を本塁に迎え入れるか、走者満塁のときの四死球や打撃妨害、走塁妨害による押し出しのときに記録されます。

参考: 規則10.04(a,b)

打者走者が失策で生きた場合は通常打点は記録されないが、失策がなくても得点できたと公式記録員が判断した時には打点が記録さ
れます。

参考: 規則10.04(a)(2)
・併殺の間の得点には打点のつけ方 また、併殺崩れの場合

併殺打は打者の記録であり、併殺は守備側の記録であることに注意して下さい。

・その併殺で、打者に併殺打の記録がつく場合は打点がつきません。

参考: 規則10.04(b)

(例) 無死一、三塁で内野ゴロ、二塁、一塁と送球されて併殺の間に三塁走者が得点。


・併殺崩れでも、打者に併殺打の記録がつくような場合は打点はつきません。

参考: 規則10.04(c)

(例) 一死一、三塁で内野ゴロ、二塁フォースアウト、一塁への送球が良かったのに一塁手が落球してセーフの間に三塁走者が得点。


・いわゆる併殺崩れなら内野ゴロの間の得点だから打点はつきます。

(例) 一死一、三塁で内野ゴロ、二塁フォースアウト、一塁への送球が悪くセーフの間に三塁走者が得点。

・併殺でも打者に併殺打の記録がつかない場合は打点がつくことがあります。

(例) 一死一、三塁で外野フライ、三塁走者はタッチアップして得点、一塁走者が飛び出しており帰塁できず、得点の後にアウト。併殺です
が打者には併殺打の記録がつかず犠飛と打点がつきます。

・野手のエラーの間の得点

参考: 規則10.04(a)(2)

エラーがなかったとして何点入ったかを公式記録員が判断し、その得点が打点と記録されます。
(例)
・満塁で単打、外野手がエラーしたため3点入り、打者走者は二塁へ。

この場合、打者走者に打点2(場合によって1)が記録されます。

・一死満塁で内野ゴロをエラー。

通常、一死満塁では走者は内野ゴロとともにスタートしますから、本塁封殺あるいは併殺がとれたような当たりであっても打点1がつきま
す。

また、満塁以外の、三塁走者に進塁の義務がないようなとき、エラーしたのを見てから三塁走者がスタートを切ったような場合は打点は
つきません。

・内野ゴロで打者アウトとなるべき打球を本塁送球したが、三塁走者 及び打者走者ともセーフとなった場合

参考: 規則10.04(a),

内野ゴロを野手が選択守備する間の得点は打点として記録されますから、この場合、打点1がつきます。

・野手が送球している間に得点をした場合

送球の間の進塁が、打撃行為の結果としての得点かどうかを見極めて打点をつけます。

・挟殺プレーの失敗により得点

(例)一死三塁で内野ゴロ、飛び出した三塁走者を三本間で挟撃しようとしたが失敗、走者が生還した場合は、打撃結果による得点では
ないので打点にはなりません。

・無用な送球、ボールの持ち過ぎなどの「ミスプレイ」の間に得点

そのミスプレイの間に走者が走り続けて得点した場合は打点になり、一旦止まって野手の動きを見てから再び走り出して得点した場合は
打点になりません。

(例1)一死二、三塁でスクイズ、本塁への送球が間に合わず三塁走者生還、二塁走者は三塁へ。捕手は打者走者をアウトにしようと一塁
へ送球したがセーフ、それを見て三塁へ進んでいた走者が本塁をついて生還。三塁走者の生還は犠打による打点になり、二塁走者の
生還は無用な送球の間の進塁なので打点になりません。

(例2)一死二、三塁でスクイズ、本塁は送球しようとしたが間に合わず生還、一塁への送球している間に、二塁走者は三塁を回ってノンス
トップで一気に本塁をついて生還。三塁走者も二塁走者も打点になります。 (打者走者が一塁アウトなら犠打、セーフなら内野安打)
・振り逃げの間の得点は?

三塁走者の生還は暴投か捕逸によるものなので、第3ストライクを捕り損なったかどうかに関係なく、打者に打点はつきません。
・振り逃げを試みた打者をアウトにする間に打点がついていた特殊なケース

参考: 規則10.04(a)

1997年までは「無死または一死で走者が一塁にあるときを除いて、捕手が第3ストライクを捕らえないで一塁に送球して打者をアウトにす
る間に、三塁走者が得点した場合は、打者には打点を記録する」とありました。走者の得点が一塁への送球の間であると認められてい
たためですが、 1998年からはこれがなくなり、打点はつかなくなりました。

まとめると、捕手が第3ストライクを捕らえられない場合、

・打者走者が一塁に生きる

打者走者の一塁への出塁と他の走者の進塁に対して、暴投または捕逸の 記録が付く。

・無死または一死で一塁に走者がいたため自動的に打者アウト

他の走者の進塁に対して、暴投または捕逸の記録が付く。

・打者走者が一塁へ達する前に捕手からの一塁への送球が早くアウト

打者走者をアウトにする行為に対して、捕手に補殺の記録が付く。 他の走者の進塁は、この送球の間の進塁という扱いになる。 三塁走
者が生還しても、打者に打点が付かない。


 犠飛の記録のつけ方  戻る

犠飛(犠牲フライ)とは、無死か一死で外野へのフライまたはライナーによって、走者が得点した場合に記録されます。打者に打数は加え
られず、打点がつきます。
・・得点ではなく、二塁から三塁、一塁から二塁や三塁に進塁しただけでは

犠飛になりません。

・野手が捕球できなかった場合でも、仮に捕球していた場合に得点できていたと
記録員が判断した場合は犠飛になります。

・ファウルの打球を捕球した場合でも犠飛になります。

・外野手ではなく、外野へ回り込んだ内野手が捕球した(し損ねた)場合でも

犠飛になります。内野の飛球で得点した場合は犠飛になりません。

・捕球後に野手がもたついて、三塁走者以外が得点した場合でも、 犠飛が記録される場合があります。

・大リーグでの犠飛の変遷
・1889〜1893: 犠打が定義され、これに犠飛が含まれた。

1死の時に打者が外野フライかゴロを打ってアウト(失策で生きた場合を含む)に なりながら走者を進塁させた場合に記録(無死の場合が
含まれていないことに注意)。
・1894〜1907: 犠打の定義が変更され犠飛はなくなった。

無死または1死でバントで走者を進塁させた場合だけに記録。 また、犠打は打数に含まれないことになった。
・1908〜1925: 打者のフライが捕球され走者が得点した時、

打者に犠飛が記録され打数には加算されない。
・1926〜1930: 打者のフライが捕球され、いずれかの走者が進塁した時、

犠飛が記録され打数には加算されない。
・1931-1938: 犠飛を記録しない。
・1939: 走者が得点した時、犠飛が記録され打数には加算されない。
・1940-1953: 犠飛を記録しない。
・1954-1974: 走者が得点した時、犠飛が記録され打数には加算されない。

ただしフェアの飛球に限る。
・1975- : 外野フライで走者が得点した時、犠飛が記録され打数には加算されない

ファウル飛球でも OK。

・日本プロ野球での犠飛の変遷
・1939.4.21 まで: 犠飛なし。
・1939.4.22-1940: 犠飛あり。初めて適用されたのが1939年5月5日か?
・1941-1953: 犠飛なし。
・1954-1960: 犠飛あり、ただしファウルフライ不可。
・1961- : ファウルフライも可。



 刺殺と補殺の記録のつけ方  戻る

まず原則として、「刺殺はアウトにした野手」「補殺は送球をした野手」というのを覚えましょう。詳細は以下の通りです。
・刺殺

アウトを直接取った、あるいはアウトが発生した場所の最も近くにいた守備側の選手につけられる記録で、アウト一つにつき刺殺一つが
記録されます。
・フライやライナーを取って打者をアウトにした場合はその野手。

インフィールドフライが宣告され、それが捕らえなかった場合は、 そのフライを捕っただろうと判断された野手。
・送球を受けて走者をアウトにした場合はその野手。

ゴロを処理した野手がそのまま塁を踏んでフォースアウトにした場合や、 フライやライナーを捕球して、そのまま塁を踏み、元の塁を飛び
出した走者を アピールアウトにした場合も含む。
・塁を離れている走者に触球してアウトにした場合はその野手。

走者が触球を避けようとして線外を走ってアウトになった場合も含む。
・三振で打者アウトの場合は捕手。スリーバントがファウルになった場合も含む。

ただし、二死、または無死か一死で一塁に走者がいない場合に、捕手が 第三ストライクを捕球できず、一塁などへ送球してアウトにした
場合はのぞく。
・打者や走者が野手を妨害し、かつ妨害した選手がアウトになった場合は、その野手。

ただし、妨害によって妨害した者(ベースコーチや観客等を含む)以外が アウトを宣告された場合は、そのアウトについては妨害がなかっ
たら 行われたであろうプレイに基づいて刺殺者を決定する、
・打者や走者がフェアの打球に触れてアウトになった場合は、最も近くにいた野手。
・走者が前の走者を追い越した場合は、最も近くにいた野手。

ただし、現実にプレイが行なわれていた場合は、関与した野手に 刺殺と補殺を記録する。 現実にプレイが行なわれていなかった場合
は、記録員が補殺が与えられると 判断した場合は野手に刺殺と補殺を、そうでない場合は刺殺だけを記録する。
・走者が逆走してアウトになった場合は、逆走しだした塁をカバーした野手。
・以下のルールによって打者(または三塁走者)がアウトになった場合は捕手。
(a) 反則打球。(b) 打者が投球の途中でバッターボックスを移った。(c) フェアの打球にバットが再び当たった。(d) 打者が打順を間違えて
アピールアウトになった。(e) サヨナラ押し出しの場面で、三塁走者が本塁へ進まずにアウトになった。
または打者が一塁へ進まずにアウトになった。(f) 無死か一死で三塁走者に対する捕手のプレイを打者が妨害して走者がアウト。

・補殺 (字に注意、「補殺」であって「捕殺」ではありません)

一つのプレイでアウトが成立した場合、または失策がなければアウトにできたと思われる場合に、それまでに送球した野手、あるいは打
球や送球をデフレクト (ボールに触れて球速を弱めるか方向を変える)した野手に、それぞれ補殺が一つ記録されます。誰にも記録され
ない場合もあります。
・フライのアウト以外でも、送球やデフレクトがなかった場合には補殺がつかない。

ゴロを処理した野手が、そのまま塁を踏んでフォースアウトにしたり 走者に触球してアウトにしたりする場合や、フライやライナーを捕った
野手が そのまま塁を踏んだり走者に触球して飛び出した走者をアウトにする場合など。 (間に他の野手への送球やデフレクトが入った
場合は補殺がつく。)
・一つのプレイでは、一人の野手には一つの補殺しか記録されない。

狭殺プレーなどで何度も送球をした場合でも、各野手の補殺の記録は一つだけ。
・走者の妨害や触球を避けようとして線外を走ってアウトになった場合。

それまでに送球をしたり打球や送球をデフレクトした野手には補殺が記録される。
・悪送球によって走者が次の塁を狙ったがアウトになった場合。

最初に悪送球をした野手には補殺が記録されない。
・投手が正規の投球をしたプレイには、投手には補殺が記録されない。

したがって三振打者アウトの場合も投手には補殺が記録されない。 (捕手がはじいたボールを投手が送球してアウトにした場合は投手に
補殺が記録され、 この場合の捕手はデフレクトしたとはみなされず補殺は記録されない。)
・本盗塁しようとした走者を本塁でアウトにした場合、それが正規の「投球」だった

場合は投手に補殺が記録されず、投手板をはずして本塁へ「送球」した場合は 補殺が記録される。


連続安打や連続試合出場などの連続規定  戻る

・連続打数安打の記録

参考: 規則10.24(a)

四死球、犠牲バント、打撃または走塁妨害で中断されません。その打席は除いて数えます。犠牲フライは中断する要素になります。

・連続試合安打の記録

参考: 規則10.24(b)

以下のいずれかに当てはまる場合は中断されたことになりません。その試合は除いて数えます。
・試合に出場したけれど打席が回ってこなかった。
・打席に入ったが打撃が完了しなかった。
・すべての打席が四死球、犠牲バント、打撃または走塁妨害のいずれかであった。

個人の連続試合安打の記録は、その選手が連続出場した試合の結果によって決定されます。

・連続試合出場の記録

参考: 規則10.24(c)

連続試合出場を記録するためには、以下のどちらかの条件が必要です。
・少なくとも自チームのあるイニングの守備(回の初めから終りまで)に出場する。
・塁に出るかアウトになって打撃を完了する。

特例として、この条件を満たさないうちに審判によって退場させられた場合は記録は中断されません。その試合は除いて数えます。

代走として出場しただけ、偵察要員として先発出場選手登録されていただけでは連続試合出場記録は更新できません。
・出場記録一般

打順表に載りさえすれば、攻撃の記録として試合出場の記録が与えられます。代走だけ、代打の発表があったが別の代打が出た、守備
についただけ、偵察メンバーとして名前だけ、などのように実際にプレーをしなくても出場の記録になります。

守備の記録としての出場記録は、実際にその守備位置についた場合にのみ記録されます。偵察メンバーとして先発の打順表に載ったが
1回の表または裏の守備につかなかった場合は、守備の出場記録にはなりません。なお、投手の場合は登板数として記録します。


 サヨナラ安打の規定  戻る

・柵越えのサヨナラ本塁打の記録

本塁打が記録され、全ての得点が記録されます。得点がサヨナラとなる勝ち越し点よりも多くなっても記録は全て有効です。

打者走者に塁の踏み忘れ、追い越し、走塁の放棄などがあり本塁打が取り消され、なおもサヨナラ勝ちが成立する場合、また柵越えで
ないランニングホームランの場合は次のサヨナラ安打の規定に従います。

・サヨナラ安打の記録(柵越え本塁打以外)
・最高でサヨナラの勝ち越し走者が進んだ塁の分だけ記録されます。

サヨナラの走者が三塁走者の場合は単打のみ。二塁走者の場合は最高でも二塁打、一塁走者の場合は最高でも三塁打。

(例) 同点で走者三塁、打球がバウンドしてからフェンスを越えた場合は単打が記録されます。(サヨナラでなければ二塁打)
・サヨナラランニングホームランの記録

打者走者が生還することでサヨナラになる場合のみ、記録されることになります。


・打者走者が実際に進んだ塁が、サヨナラの走者が進んだ塁の分より少なかった場合

打者走者が進んだ分だけが塁打数として記録されます。

(例) 二塁走者が生還してサヨナラになっても、打者走者が一塁で止まれば単打を記録。
・その塁へ達するのが、サヨナラの走者が本塁を踏むよりも多少後でもかまいません。

・内野ゴロでサヨナラになった場合に内野ゴロ野選でなく安打が記録されるのはなぜ?

無死か一死で三塁に走者がいる場面、内野ゴロで三塁走者スタート、打球を捕った内野手が本塁へ送球したけれど間に合わずサヨナラ
になった場合、野手は本塁へ送球するしか選択の余地がないという理屈により、打者の記録を安打にしています。 (サヨナラでなければ
内野ゴロ間の得点、打者走者が一塁へ生きたのは野手選択のため)

アウトになるタイミングであったのに、打球処理、送球、送球を受けた捕手にミスがあったために生還したと判断された場合の記録はエラ
ーになります。

また、本塁へ送球すればアウトにできるタイミングで他の塁へ送球し、走者をアウトにできなかった場合は野手選択の記録になる場合も
あります。 (例) 一死一・三塁でショートゴロ、本塁でアウトにできるタイミングだったが二塁へ送球してオールセーフの場合はショートゴロ
野手選択が記録。


その他記録  戻る

・スリーバント失敗の記録

2ストライク後にバントがファウルになった場合は打者アウトで、記録は三振です。
・得点の記録はどの選手に付く?

個人記録の得点は、実際に本塁を踏んだ走者に付きます。代走が本塁を踏めばその代走に付きます。打者として誰が出塁したかは関
係ありません。
・内野ゴロの間に走者が進塁、犠打になる?

バントで進めなければ犠打の記録にはなりません。進塁打という記録はありません。
・走者一塁、内野ゴロで併殺できず。記録は?
・そもそもどこへ投げても間に合わなかった。

内野安打。
・二塁送球したが間に合わずセーフ。一塁へ送球できない、または送球したがセーフ。

内野ゴロ、野手選択。
・二塁送球したが間に合わずセーフ。一塁へ送球してアウト。

内野ゴロ。
・ゴロをはじいた、あるいは悪送球のため、どこもアウトにできなかった。

内野ゴロエラー。
・ゴロをはじいて送球が遅れたの、二塁のみアウト。

内野ゴロ。二塁でアウトをとればエラーはつかない。
・ゴロをはじいて二塁はセーフ、一塁はアウト。

内野ゴロ。一塁でアウトをとればエラーはつかない。
・二塁への送球はよかったが、送球を落としたためにセーフ。

内野ゴロ。送球を受けた野手のエラー。
・二塁はアウト、一塁は間に合わない、あるいは送球が悪くセーフ。

内野ゴロ。打者には併殺打の記録はつかない。
・二塁はアウト、一塁への送球はよかったが、送球を落としたためにセーフ。

送球を受けた野手のエラー。打者には併殺打の記録がつく。

・日本で実際には適用されていない記録に関する規則
・10.08(g) は、日本では常に盗塁が記録されています。

「走者が盗塁を企てた場合、これに対して守備側チームがなんらの守備行為を示さず、無関心であったときは、その走者には盗塁を記
録しないで、野手選択による進塁と記録する。」
・10.09(d) は、日本では常に犠打が記録されています。

「打者がバントをしたとき、一人または数人の走者を進めるためでなく、安打を得るためであったことが明らかであったと記録員が判断し
たときには、打者には犠牲バントを記録しないで、打数を記録する。」

・打席の途中で打者や投手が交代した場合の記録は?

以下の例外を除き、打席が完了した時の打者と投手に記録が付きます。
・2ストライク後に交代した打者が三振した場合の打者記録。

2ストライクを取られた打者に三振が付きます。
・交代した投手が四球を与えた場合の投手記録。

どちらの投手に四球が付くかカウントによって決まります。
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