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本記載内容は、fj.rec.sports.baseball FAQ (version 7.694, 2004.9.7)より転記致しました。
インフィールドフライとは故意落球とは振り逃げとは
守備側のアピールが
必要なプレー
 投手の反則行為と
ボークについて
 隠し球について
走者にボールが
当たったらどうなるか
審判にボールが
当たったらどうるか
観客や鳥などがボールに
触れたり選手を妨害した場合
指名打者制の規定試合の途中で続行が
不可能になった場合の
勝敗の決定
ドーム球場の特別
グラウンドルール
打撃妨害について球場のラインやサイズ
の規定
その他ルールに関する
いろいろな疑問

 インフィールドフライとは  戻る

参考: 規則2.40

守備側がフライをわざと取らず、ずるい併殺または三重殺をしようとすることを防ぐため、打者をアウトにするルールです。
・インフィールドフライが宣告される条件

以下の条件が全て満たされる場合に、審判がインフィールドフライを宣告します。
・無死または一死
・走者一・二塁または満塁(フォースアウトになる走者が二人以上いる)
・内野手が通常の守備行為をすれば容易に捕球できる飛球(空中高く飛ぶフライ)

投手、捕手、外野手がこの飛球に対して守備をしたときも同様 ただしバントのフライを除く

インフィールドフライが宣告された瞬間、打者はアウトになります。結果的に野手がフライを捕れなくてもアウトです。ただし、それがファウ
ルボールになった場合はアウトにならず、通常のファウルボールと同じ扱いになります。

条件が満たされていても審判がインフィールドフライを宣告しなかった (容易に捕れるとは判断しなかった、宣告を忘れた)場合は、打者
はアウトにならずそのままプレイが続行されます。
・もしインフィールドフライのルールがなかったら

この条件ではフライが上がっている間、塁上の走者は塁から大きくは離れられません。野手がフライをわざと捕らなかった場合、各走者
に進塁の義務が生じるので、二人(または三人)の走者を容易にフォースアウトにして、併殺(または三重殺)を取ることができてしまいま
す。このずるい行為を防ぐため、先に打者をアウトにすることにより、フライを捕らなかった場合の進塁義務をなくすのがこのルールの狙
いです。
・他の走者は?

インフィールドフライが宣告されてもボールインプレイです。走者は危険を賭して離塁しても進塁してもよいのです。ただし、その飛球が捕
らえられれば、普通のフライの場合と同様、元の塁に戻らなければならないので、アウトにされるおそれがあります。飛球が捕らえられな
かった場合はもちろん帰塁の義務はありませんし、打者が既にアウトになっているために進塁の義務もありません。先の塁に送球されて
もフォースアウトにはならないので元の塁に留まってもよいし、次塁を狙ってもかまいません。
・バントのフライはインフィールドフライにならないのですか?

無死走者一二塁で、バントを試みたが小フライ。捕手が打球をわざと取らずに地面に落して、2-5-6 の併殺に打ちとりました。このケース
でインフィールドフライが宣告されないのはなぜでしょうか。

バントのフライに対しては、インフィールドフライは宣告されません。ライナー性の当たりも同様です。このような打球の場合は審判がイン
フィールドフライを宣告して各走者に周知させる時間的な余裕が無いために条件から除かれています。こういった場合、きちんと打球を
転がせなかった打者を責めるか、とっさに判断できた野手を褒めるかしましょう。

もし、打球をグラブに当ててから落とした場合は、故意落球の扱いになります。


 故意落球とは  戻る

参考: 規則6.05(l)

守備側がフライをわざと落として、ずるい併殺または三重殺をしようとすることを防ぐため、打者をアウトにするルールです。

以下の条件が全て満たされる場合に、故意落球となります。
・・無死または一死
・一塁に走者がいる(一塁、一・二塁、一・三塁、満塁)
・内野手がフェアのフライまたはライナー(バントも含む)を「故意に」「落球」した

投手、捕手、外野手が内野で守備をしたときも同様
・インフィールドフライが宣告されていない

落球とはボールが手やグラブに当ててから地面に触れたもので、先に地面に触れた場合はたとえ故意であっても落球にはなりません。

審判により故意落球と判断され宣告された場合、打者はアウトになり、ボールデッドになります。
・他の走者は?

ボールデッドなので、元の塁に戻ります。
・インフィールドフライと走者の条件が違うのは?

インフィールドフライは、塁上にいる二人(または三人)の走者をフォースアウトにする行為を防ぐためのルール。故意落球は塁上にいる
一人以上の走者をフォースアウトで、打者走者を一塁でアウトにする行為を防ぐためのルール。


 振り逃げとは?  戻る

参考: 規則6.05(c),6.09(b)

捕手が第三ストライクと宣告された投球(空振りか見逃しかを問わない)を正規に捕らえられなかった場合、それだけでは打者はアウトに
ならずに走者になります。内野ゴロを打ったようなものだと考えるとわかりやすいでしょう。打者が一塁に生き、他の走者もアウトにならな
かった場合が「振り逃げ」になります。内野ゴロと同じように、打者走者が一塁へ達する前にタッチされたり一塁へ送球されればアウトに
なりますし、守備側は打者走者をアウトにせずに、他の走者をタッチアウトやフォースアウト(二死の場合)にしてもかまいません。
・振り逃げができない場合

以下の条件が全て満たされる場合には、振り逃げはできません。第三ストライクを捕手が捕らなくても自動的に打者がアウトになります。
・無死または一死
・一塁に走者がいる(一塁、一・二塁、一・三塁、満塁)

・もし上の条件で打者をアウトにしなかったら

打者が走者になることによって他の走者(一・三塁の場合の三塁走者を除く)にも進塁の義務が生じます。そこでわざと捕手が第三ストラ
イクを捕らず、他の走者をフォースアウトにし、一塁へ送球して打者走者をアウトにするというずるい併殺ができてしまいます。このずるい
行為を防ぐため、先に打者をアウトにすることにより、第三ストライクを捕球しなかった場合の進塁義務をなくすのがこのルールの狙いで
す。
・「正規に捕らえる」とは?

参考: 規則2.15,2.34【注】,6.05(b)

<正規の捕球になる>
・まだ地面に触れていないボールを捕手が手かミットで捕らえた。
・投球が直接捕手の体や用具に当たった後で捕手が捕らえた。
・チップしたボールが、最初に手またはミットに触れてから、その後、

捕手の身体や用具に当たって跳ね返ったのを、地上に落ちる前に捕手が捕球した。

地面に触れてバウンドした投球をチップした場合は、地面に触れていない投球をファウルチップしたのと同じ扱いになります。したがって
上の条件を満たせば正規の捕球になります。

<正規の捕球にならない>
・ボールが地面に触れた(バウンドしてから捕った、捕れずに地面に触れた)。
・ボールが捕手の着衣またはマスクなどの用具にはさまって止まった。
・球審に触れて跳ね返ったボールを捕らえた。

・振り逃げの記録

参考: 規則10.14(f)(1),
・打者の記録は三振。
・打者が一塁へ達したこと(他の走者の進塁があればそれも)に対する守備側の

記録は、公式記録員の判断で投手の暴投あるいは捕手の捕逸のどちらか。

・振り逃げにならず打者または他の走者がアウトになった場合の記録

参考: 規則10.14(f)(1),
・打者の記録は三振。
・その間に他の走者が進塁していても、暴投も捕逸もつけない。

送球の間の進塁という扱いになる。



 守備側のアピールが必要なプレー   戻る

参考: 規則7.08(d),7.10(a); 7.02【注2】,7.10(b); 7.08(j),7.10(c),7.08(k),7.10(d)

次の場合です。いずれもその塁か走者にタッチして審判にアピールすればその走者がアウトになります。
・・飛球が捕らえられた後、走者が帰塁できなかった場合。

これはフォースアウトではありません。 フライが捕球されたため帰塁しようとしている走者をアウトにしようとする場合は 特にアピールであ
る旨を審判に明示する必要はありません。 タイミングだけで審判はすぐにアウト・セーフの判定を下します。


・塁を空過した場合。

アピールされる前に逆走して塁を踏み直せばアウトにはなりません。 ただしボールデッドの場合、その次の塁を踏んでしまうと戻って踏み
直すことは できません。また後ろの走者が得点してしまうと踏み直すことはできません。 塁が詰まっている状態で最初の塁を踏み忘れて
アピールアウトになった場合は、 フォースアウトと同様の扱いになります。


・走者が一塁をオーバーランまたはオーバースライドした後、直ちに帰塁しない場合。

これは打者が一塁へ達した後のアウトとみなされます。 また負傷して戻れないような場合はアウトにされることはありません。


・走者が本塁に触れず、しかも触れ直そうとしない場合。

ベンチへ戻ろうとする走者を追いかけて行く必要はなく、ボールを持って 本塁を踏んでアピールすればアウトにできます。 満塁の三塁走
者で、後ろの走者がアウトになっていない場合は、 フォースアウトと同様の扱いになります。

・他の走者の得点は?

アピールアウトが第三アウトの場合、他の走者の得点は以下のようになります。
・アピールアウトがフォースアウトか一塁に触れるまでのアウトの場合。

アウトの成立の時期に関係なく、他の全ての走者の得点は認められません。

(例)一塁走者の二塁踏み忘れ、打者走者の一塁踏み忘れ、など。フライアウト後に走者が帰塁できなかった場合はフォースアウトではな
いことに注意。
・アピールによってアウトになった走者より前位の走者。

アピールアウトとなった時点を基準として、 その前に本塁を踏んでいれば得点になり、踏んでいなければ得点になりません。

(例)二死満塁から二塁打、一塁走者が三塁を踏み忘れアピールアウト。その時点で三塁走者は本塁を踏んでおり、二塁走者は本塁の
手前だった場合、三塁走者のみが得点。
・アピールによってアウトになった走者より後位の走者。

得点は認められません。

(例)二死満塁でホームラン、一塁走者が本塁を踏み忘れアピールアウト。三塁走者と二塁走者の得点は認められ、アウトになった一塁
走者とそれより後ろだった打者走者の得点は認められない。
・「4アウト」とは何のこと?

参考: 規則7.10

第三アウトが成立した後、他に有利なアピール(それが成立すると得点が取り消される) があり、審判員がこれを支持した場合には、第三
アウトが置き換えられそのアピールアウトがそのイニングの第三アウトになります。元の第三アウトがアピールアウトの場合も同様です。

(例)一死一・三塁から各走者はスタート、フライが捕球され二死。三塁走者は帰塁せずそのまま本塁を踏んだ後、ボールが一塁へ送球さ
れ帰塁できなかった一塁走者がアウト。このアウトはフォースアウトではないため、この状態のままなら三塁走者の得点が認められる。
三塁走者をアピールアウトにして第三アウトを置き換えれば得点が取り消される。
・ボールデッド時のアピールは?

アピールはボールインプレイ中に行なわなければなりません。一旦ボールデッドになった場合は、投手がボールを持って投手版に立ち、
球審がプレイを宣告した直後にアピールを行なうことになります。柵越えホームランはボールデッドになるので、全ての走者が本塁へ達し
次のプレイがかかった後でアピールが行なわれます。
・アピール権消滅時効は?

参考: 規則7.10

アピールは、投手が打者へ次の1球投じるか、塁上の走者へ牽制球を投げるなどのプレイをするまでに行わなければなりません。イニン
グまたは試合終了時は、守備側チームの選手が競技場を去るまでです。ここで、守備側チームの選手が競技場を去るとは、投手および
内野手がベンチまたはクラブハウスに向かうために、フェア地域を離れることを意味しています。


 投手の反則行為とボークについて  戻る

・ボークとは?

走者がいる場合に投手が行なった、投球および牽制球などの塁への送球上の反則行為です。
・「反則投球」をした。
(1) 投手板に触れない投球(2) 打者が打席内で十分に構えていない時に投球(クイックリターンピッチ)(3) 規定された投球動作に違反した
投球
違反かどうかは明確に線引きできるものではなく、判断するのは審判です。 (走者をごまかすような動作は厳しく取られるようです) 規定
の表現が変わらなくても、審判の取り決めで解釈を厳しくするようになり、 それまで認められていた動作が違反になるようなことがありま
す。
・投手板に触れて、投球に関連する動作を起こしたが、途中で止めた。
・投手板に触れて、一塁へ偽投して、実際には送球しなかった。

投手板を外しての一塁への偽投、投手板に触れていてもいなくても二、三塁への偽投 ならかまいません。
・投手板に触れて、塁に送球する前に足を、直接その塁の方向へ踏み出さなかった。

三塁へ偽投し振り向きざま一塁へ送球する場合は、投手板を外す必要があります。
・投手板に触れて、必要ないのに走者のいない塁へ送球したり、送球するまねをした。
・投手板に触れて、ボールを落とした。

走者がいない場合、ボールがファウルラインを越えた場合は投球の扱いになります。
・打者に正対しないで投球した。
・投球板に触れずに投球に関する動作をした。
・不必要に試合を遅らせた。

走者が塁を離れていないのに野手へ送球することも含まれます。
・ボールを持たずに投手板に立ったり、またいだり、投球するまねをした。
・正規の投球姿勢をとった後で、ボールから一方の手を離した。

実際に投球したり、塁へ送球する場合を除きます。
・故意四球の時にキャッチャーズボックスの外にいる捕手に投球した。
・セットポジションの場合、完全に静止しなかった。

・ボークの場合の処置
・基本的にはボールデッドになり、各走者は一個進塁します。打者はそのままです。
・ボークとなったプレーと連続して、暴投や牽制球の悪送球(野手の受け損ねを含む)

があった場合は、走者は危険を賭して余分の塁を狙ってかまいません。 次の塁から先へ進もうとした時点でプレイはボークと関係なく続
けられます。
・打者が安打や失策などで一塁に進み、他の全ての走者も一個の進塁をした場合、

ボールデッドにならずにプレイはボークと関係なく続けられます。 走者が詰まっていて反則投球が四球目に当たった場合もこれにあては
まります。

・同じ投球でボークと打撃妨害が起きたら?

ボークを優先的に適用して投球は取り消しとなります。よって打撃妨害の処置(参照)もありません。ただし打者と走者が一個以上進塁し
た場合は上記の通りプレイは続けられます。

1999年は攻撃側が不利にならないように場面によってはボークを取り消し、打撃妨害を適用することになっていました。しかし適用が複
雑化したり、他のルールとの整合性に問題があったりしたため、混乱を避けるため2000年から元に戻りました。
・走者がいなかったら?

走者がいない場合に反則行為を行なった場合、
・それが「反則投球」だったらボールになります。

ただし、ボークの場合の処置と同様、打者が安打や失策などで一塁に進んだ場合は そのままプレイは続けられます。
・それ以外は罰則はありません。

・その他の投手の禁止事項と罰則
・投手板を囲む18フィートの円内(マウンド)で手を口や唇につける。

寒い日に両チームの監督の同意があれば、手に息を吹きかけることは許されます。 違反するとボールが宣告されます。違反にも関わら
ず投手が投球をして、 打者が安打や失策などで一塁に進み、他の全ての走者がアウトにならなかった 場合はプレイは続けられます。
日本では1997年までは違反しても何も罰則はありませんでしたが、 1998年からは警告が発せられボール交換になります。


・ボールに細工をする。

ボールや手に唾液をつける、ボールに異物をつけたり、傷をつけたりする、すべすべにする、ざらざらにする、泥をつける、素手以外のも
のでこする、など。ロージンバッグの粉を手以外の場所につけるのも禁止されています。これらは警告が発せられ、繰り返すと退場です。
投球はボールになります。打者が安打や失策などで一塁に進み、他の全ての走者がアウトにならなかった場合はプレイは続けられま
す。それ以外の場合、プレイを生かすこともできます。


・異物を身体につけたり持ったりする。

これは退場になります。



 隠し球について   戻る

野手がボールを持っているのに、投手が持っていると思わせて、塁を離れた走者をタッチしてアウトにしようとすることを、俗に「隠し球」と
呼んでいます。

まず投手の禁止事項を参照してください。ボールを持っていない投手は、投手板に触れたり、またいだり、投球するまねをしてはいけませ
ん。投手板に触れずに捕手とサインの交換をしたり、投球のまねをしたりすることも禁止されているので、これらの行為もできません。違
反するとボークになります。
・ボールデッド後の隠し球

参考: 規則5.11,

一旦ボールデッドになれば、隠し球は使えません。投手がボールを持っていなければ、「プレイ」がかからないからです。

「プレイ」は投手がボールを持って投手板に位置した時にかけられることと決められています。審判までもがだまされて「プレイ」をかけて
しまっても、その時に投手はボールを持っていないのですから、その「プレイ」は無効になります。 (引き続きボールデッド中なので、ボーク
にはなりません) 投手が完全には投手板に位置していないときに審判が「プレイ」をかけてしまった場合でも、その「プレイ」は無効になり
ます。


走者にボールが当たったらどうなるか  戻る

・走者に打球が当たったら。

参考: 規則7.08(f),7.09(m),5.09(f)

走者が内野手(投手を含む)に触れていなく、内野手(投手を除く)の股間または側方を通過してないフェアボールに、フェア地域で触れた
場合は、
・ボールデッドになる。
・その走者はアウト。
・打者はヒットの記録が付き、チェンジでなければ一塁へ出塁。
・打者が一塁へ進んだために押し出された走者は次塁へ進塁。

その他の走者は元の塁へ戻る。

ただし、併殺になりそうな打球を故意に妨げた場合は、走者と打者の両方がアウトになり、ボールデッドで他の走者は元の塁へ戻りま
す。

また、打球が内野手を抜け守備をする機会がなくなった後で触れた場合は、アウトにはならずボールインプレーです。ただし、これも故意
に打球の方向を変えた場合は守備妨害でアウトになります。
・走者に送球が当たったら。

参考: 規則7.08(b)

送球が当たってもボールインプレイで、プレーはそのまま続きます。ただし、これも故意に送球を妨げた場合は守備妨害でアウトになりま
す。
・走者に投球が当たったら。

参考: 5.09(h),6.05(n),

正規の投球がホームスチールを試みて得点しようしている三塁走者に触れた場合です。アウトカウント、ストライクカウントによらず、
・ボールデッドになる。
・各走者は1つずつ進塁できる(盗塁を企てていたかどうかに関係なく)。
・投球は有効で、コースによってストライクかボールが判定される。

進塁できるので、得点は原則的には有効になります。ただし、二死2ストライク後にストライクのコースの投球に走者が当たった場合は打
者が三振でチェンジとなるために進塁(得点)が認められません。走者が投球に当たるのと本塁に達することの時間的な問題は関係あり
ません。

なお「投球」と「送球」を混同しないように気をつけましょう。

参考: 規則2.76

本塁へ向かっている走者を刺そうと、投手が軸足を投手板の後方にはずすなどして、捕手に送球する場合がありますが、これが走者に
当たったら前記の「走者に送球が当たったら」のケースになります。


審判にボールが当たったらどうるか  戻る

・内野手の後方に位置している審判に打球が当たったら。

参考: 規則6.08(d),6.09(c),5.09(f)

内野手(投手を除く)の股間または側方を通過したり、または内野手(投手を含む)に触れたフェアボールに、審判がフェア地域で触れた場
合は、そのままボールインプレーです。 (「審判は石ころ」)
・内野手の手前に位置している審判に打球が当たったら。

前記以外の状況(たとえば二塁塁審がダイヤモンドの中へ位置している時など)で、審判がフェアボールにフェア地域で触れた場合は、審
判は石ころではありません。以下の処置がとられます。
・ボールデッドになる。
・打者はヒットの記録が付き、一塁へ出塁。
・打者が一塁へ進んだために押し出された走者は次塁へ進塁。

その他の走者は元の塁へ戻る。

・投球が審判のマスクや用具にはさまったら。
・ボールデッドになる。
・各走者は次塁へ進塁。
・投球が四球目の場合、打者は一塁へ。
・投球が第三ストライク目の場合、打者は三振で、

無死か一死で一塁に走者にいる場合は打者アウト、 その他の場合は振り逃げで一塁が与えられる。



観客や鳥などがボールに触れたり選手を妨害した場合の処置  戻る

参考: 規則3.15,3.16,7.05(a)
・観客が打球や送球を妨害した場合

ボールデッドになり、妨害がなかったらどうなったかを審判が判断します。フライを捕ろうとした野手を妨害した場合は打者がアウトになり
ます。なお、スタンドとフィールドの境界が妨害になるかどうかの境界になり、フィールド側でプレーしようとしている野手の観客が邪魔をす
れば妨害ですが、野手がスタンドの中へ手を伸ばしている場合は観客が邪魔をしても妨害になりません。
・フィールド内に入ることが許可されている人が妨害した場合

フィールド内のブルペンの選手、ボールボーイ、カメラマンなどが対象です。
・故意でない妨害(ボールや選手を避けきれず触れてしまったような場合)

そのままボールインプレーでプレーを続行します。
・故意の妨害(悪意がなくてもボールを蹴ったり取ったりしてしまった場合を含む)

ボールデッドになり、妨害がなかったらどうなったかを審判が判断します。

・鳥にボールが当たった場合
・ボールインプレーで続行します。

フライが当たった場合もインフライトの状態が続くので、 ボールが地面につかないうちに野手が捕ればアウトにはなります。 2003年まで
はインフライトの状態ではなくなる扱いでした。
・投球が当たった場合は、ボールデッドになり、その投球はカウントしません。

・犬などがボールをくわえた場合

ボールデッドになり、妨害がなかったらどうなったかを審判が判断します。


指名打者制の規定  戻る

参考: 規則6.10

指名打者(DH)は、試合前に打順を指定して、投手のみに代わって打ちます。投手を交代してもDHはそのままです。野手の代わりにDHを
使うことはできません。
・DHに交代選手を出した場合。

代打や代走で出た選手が、そのままDHを受け継ぎます。ただし、相手チームの先発投手が退かない限り、先発のDHは少なくとも一度は
打撃を完了する必要があります。

交代選手は必要になった時点で交代を告げればかまいません。 DH選手が退場になった場合、打席途中や塁に出た場合はすぐに交代
選手が必要ですが、それ以外は次に打順が回ってくるまでDHが空き状態になります。

なお、パ・リーグでは1991年から2000年の間、DH選手が退場になった場合は代打や代走が必要でなくても直ちに交代選手をDHに補充
することになっていました。
・DHがなくなる場合。
・DHの選手が守備についた場合。

守備についたDHの打順はそのままで、退いた野手の打順に投手が入ります。 2人以上同時に守備交代の場合は、投手がどの打順に
入るか監督が指定します。
・守備中に投手が他の守備位置についた場合。

DHの打順に元の投手が入り、新しい投手が空いた打順に入ります。
・守備中に他の守備位置の野手が投手になった場合。

代わりに他の守備に付く元の投手あるいは交代出場する野手がDHの打順に入ります。 2人以上同時に守備交代の場合は、投手がどの
打順に入るか監督が指定します。
・代打や代走の選手が守備時に投手になったとき。

攻撃中の打順そのままです。
・守備中に投手を打順に入れたとき。

打順はどこでもかまいません。
・登板中の投手がDHの代打に出た場合。

DHの打順以外では打てません。そのままDHの打順に入ります。



試合の途中で続行が不可能になった場合の勝敗の決定  戻る

雨などで試合の途中で続行が不可能になった場合の扱いです。
・正式試合になる場合

(1) 基本は、5回を終われば試合成立。
先攻 000 01|1
後攻 000 00|0 (5回コールドゲームで先攻チームの勝ち)

(2) 5回表を終わって後攻チームがリードしていれば試合成立。
先攻 000 00|0
後攻 000 1X|1 (5回コールドゲームで後攻チームの勝ち)

(3) 5回裏途中で後攻チームがリードすれば試合成立。
先攻 000 00 |0
後攻 000 01X|1 (5回コールドゲームで後攻チームの勝ち)

(4) 5回表を終わって先行チームがリード、5回裏に後攻チームが「得点して」「同点に追い付いた」時点で試合成立。
先攻 000 01 |1
後攻 000 01X|1 (5回コールドゲームで引き分け)

・ノーゲームになる例

(1) 4回を終わって同点、5回表無得点、5回裏途中で試合続行不能。
先攻 000 10 |1
後攻 000 10X|1 (ノーゲーム)

(2) 4回を終わって後攻チームがリード、5回表に先行チームが同点に追い付く、 5回裏に点が入らないうちに途中で試合続行不能。
先攻 000 01 |1
後攻 000 10X|1 (ノーゲーム)

(3) 4回を終わって同点または後攻チームがリード、5回表に先行チームがリード、 5回裏途中まだ同点にならないうちに試合続行不能。
先攻 000 03 |3
後攻 000 11X|2 (ノーゲーム)

・正式試合になった後で続行が不可能になった場合

(1) 裏の攻撃が終了した時点ならば、そのままコールドゲーム。
先攻 000 001|1
後攻 000 000|0 (6回コールドゲームで先攻チームの勝ち)

(2) 途中で終わった回の表裏の得点がその前の回までの勝敗に影響がない場合は、そのままコールドゲーム。
先攻 000 012 |3
後攻 000 001X|1 (6回コールドゲームで先攻チームの勝ち)

(3) 途中で終わった回の裏に後攻チームが勝ち越していれば後攻チームの勝ち。
先攻 000 001 |1
後攻 000 011X|2 (6回コールドゲームで後攻チームの勝ち)

(4) 途中で終わった回の前の回までで後攻チームがリード、途中で終わった回の表に先攻チームが同点に追い付く、その時点で試合続
行不能、またはその裏に点が入らないうちに途中で試合続行不能になった場合、これはサスペンデッドゲームになり、後日続きを行ない
ます。

ただし、日本プロ野球ではサスペンデッドゲームにせず、その前の回にさかのぼって勝敗を決定します。最後の回の記録は全て取り消さ
れます。
先攻 000 001 |1 (6回裏中断した時点でサスペンデッドゲーム)
後攻 000 010X|1 (日本プロ野球では5回コールドゲーム 1-0 後攻チームの勝ち)

(5) 途中で終わった前の回までで後攻チームが同点またはリード、途中で終わった回の表に先攻チームがリード、その裏に同点にならな
いうちに途中で試合続行不能。これはサスペンデッドゲームになり、後日続きを行ないます。

ただし、日本プロ野球ではサスペンデッドゲームにせず、その前の回にさかのぼって勝敗を決定します。最後の回の記録は全て取り消さ
れます。
先攻 000 012 |3 (6回裏中断した時点でサスペンデッドゲーム)
後攻 000 011X|2 (日本プロ野球では5回コールドゲーム 1-1 引き分け)

・日本プロ野球のサスペンデッドゲーム

セ・リーグではサスペンデッドゲームを採用していません。パ・リーグでは以下の場合にサスペンデッドゲームになります。ただし、そこで
打ち切ると上記の規定によりノーゲームになる場合と、 9回以降の表裏を終わって同点で引き分けになる場合を除きます。以前は照明
のない球場で暗黒のため試合続行が不可能になった場合もこれに含まれていましたが、1994年からコールドゲームにすることになりまし
た。
・照明の故障
・旅行のための時間制限
・治安上、試合管理人が途中打ち切りを認めた



ドーム球場の特別グラウンドルール  戻る

打球がドーム球場の天井や懸垂物(スピーカーなど)に当たった場合の取り扱いです。
・東京ドーム、ナゴヤドーム
・フェア地域ファウル地域の区別なく、天井に当たった場合

ボールインプレーで続行し、落下した地点または野手が触れた地点で フェアかファウルを決定します。 地面に落ちる前にボールを捕れ
ばアウトです。


・内野のフェア地域の懸垂物に当たった場合

上の場合と同じでボールインプレーです。ただし、東京ドームのセ・リーグは ボールデッドになり二塁打となります。走者は二つ塁を進め
ます。


・外野のフェア地域の懸垂物に当たるか挟まった場合

ボールデッドになり、本塁打となります。


・上記以外で、フェア地域の天井の穴や隙間や懸垂物に挟まった場合

ボールデッドになり、二塁打となります。走者は二つ塁を進めます。


・ファウル地域の天井の穴や隙間や懸垂物に挟まった場合

ボールデッドになり、ファウルとなります。


・その他(東京ドームのみ)

外野フェンスの手すりに打球が当たってグラウンド側に戻ってきた場合は、 1988年の開設当時はボールインプレーにすることになってい
ましたが、 1991年3月からホームランにするように変更されました。

・大阪ドーム
・フェア地域ファウル地域の区別なく、プレイングフィールド上の天井に当たった場合

ボールインプレーで続行し、落下した地点または野手が触れた地点で フェアかファウルを決定します。 地面に落ちる前にボールを捕れ
ばアウトです。


・ファウルスタンド側の天井に当たった場合

ボールがプレイングフィールド側に戻ってきてもファウルになります。


・フェア地域の天井の穴や隙間や懸垂物や鉄柱に挟まった場合

ボールデッドになり、二塁打となります。走者は二つ塁を進めます。


・ファウル地域の天井の穴や隙間や懸垂物に挟まった場合

ボールデッドになり、ファウルとなります。

・福岡ドーム
・フェア地域ファウル地域の区別なく、天井に当たった場合

ボールインプレーで続行し、落下した地点または野手が触れた地点で フェアかファウルを決定します。 地面に落ちる前にボールを捕れ
ばアウトです。


・フェア地域の天井の穴や隙間や懸垂物や鉄柱に挟まった場合

ボールデッドになり、二塁打となります。走者は二つ塁を進めます。


・ファウル地域の天井の穴や隙間や懸垂物や鉄柱に挟まった場合

ボールデッドになり、ファウルとなります。

・西武ドーム
・フェア地域ファウル地域の区別なく、天井に当たった場合

ボールインプレーで続行し、落下した地点または野手が触れた地点で フェアかファウルを決定します。 地面に落ちる前にボールを捕れ
ばアウトです。


・フェア地域の天井部に挟まった場合

ボールデッドになり、二塁打となります。走者は二つ塁を進めます。


・外野フェア地域の屋根に当たった場合

ボールデッドになり、本塁打となります。

・札幌ドーム
・外野部分の天井に当たった場合

ボールデッドになり、本塁打となります。


・他の部分の天井に当たった場合

ボールインプレーで続行し、落下した地点または野手が触れた地点で フェアかファウルを決定します。 地面に落ちる前にボールを捕れ
ばアウトです。



打撃妨害について  戻る

捕手や野手が打者を妨害した場合、打撃妨害となります。実際にバットや打者の体に触れた場合だけでなく、捕手が打者の前まで出て
投球を捕った場合も打撃妨害になります。
・打撃妨害の場合の処置

基本的には、
・打者は一塁へ出塁。
・打者が一塁へ進んだために押し出された走者は次塁へ進塁。
・投球時にスタートしていた走者は次塁へ進塁。

(先の塁にいる走者がスタートしていない場合は除く)
・それ以外の走者はそのまま。

・打撃妨害発生時のアドバンテージ

打者が安打や失策などで一塁に進み、他の全ての走者も一個の進塁をした場合、打撃妨害処置をとらずにプレイは続けられます。
・三塁走者がスタートしていた場合

スクイズやホームスチールのために三塁走者が投球時に本塁へ向かってスタートしていたときに打撃妨害が起こった場合の処置は以下
の様になります。
・打者は一塁へ出塁
・全ての走者は次の塁へ進塁。三塁走者はホームイン(得点)。

2003年まではスタートしていなかった走者は進塁できませんでしたが、 2004年から規則の文面通りに便宜上ボークとして処置することに
なりました。
・攻撃側の選択権

上記に当てはまらない場合でも、プレイの直後に攻撃側が審判へ申し出ることで打撃妨害処置をとらずにプレイの結果を生かすこともで
きます。 (一死走者三塁で犠牲フライで得点した場合など)
・同じ投球でボークと打撃妨害が起きたら?

ボークが優先的に適用されます。


球場のラインやサイズの規定  戻る

【参考文献】で紹介されている『公認野球規則』や『解説 野球ルール』などに詳しい図が載っているので、是非それを参照してください。
・・塁間 90フィート(27.43m)

リトルリーグは60フィート(18.29m)、軟式小学生は23m
・投手板(本塁側の辺)からホーム(角) 60フィート6インチ(18.44m)

リトルリーグは46フィート(14.02m)、軟式小学生は16m
・両翼 325フィート(99.06m)以上、中堅 400フィート(121.92m)以上

リトルリーグは外野フェンスまで200フィート(60.96m)以上。 軟式小学生は両翼 70m、中堅 85m 軟式一般は外野フェンスまで250フィート
(76.20m)以上、 理想は両翼320フィート(97.53m)、中堅400フィート(121.92m)

・本塁と一塁を結ぶファウルラインの外側にある線は?

本塁と一塁の中間地点から一塁ベースまで、ファウルラインの外側だけに3フットラインが引かれています。

打者走者が一塁へ向かって走る際に、この3フットラインより外側(ファウル側)、またはファウルラインの内側(フェア側)を走り、送球を妨
げるなど一塁守備の妨げになった場合は守備妨害となります。
・2本のラインの外側を走っていたら、妨害が故意であってもなくても適用されます。
・2本のラインの間を走っていれば、故意の妨害でなければ問題ありません。
・守備の妨げにならなければ、2本のラインの間から外れて走っても問題ありません。
・タッチを避けたり、打球を処理している野手を避けたりする場合の

3フィートラインオーバーに関する規定はそのまま適用されます。



その他ルールに関するいろいろな疑問   戻る

・外野手がフライをはじき、ボールがスタンドに入りました。判定は?
・フェア地域でフライをはじいて、フェア地域のスタンドに入った場合はホームラン。
・フェア地域でフライをはじいて、ファウル地域のスタンドに入った場合は二塁打。
・ファウル地域でフライをはじいた場合はもちろんファウル。

・打者はバッターボックスをいつでも変えていい?

投球の前ならばいつでも変えてかまいません。カウントには関係なく、回数も無制限です。投手が投球動作に入った後やサインを交換し
ている時に変えるとアウトです。
・ファウルは何球まで打っていい?

何球打ってもファウルはファウルで、数に制限はなく、アウトになるようなことはありません。
・同時はセーフ? アウト?

ルール上は走者がアウトになるのは、「走者が塁に触れる前にその塁または身体に触球された場合」とあるので、厳密に解釈すると「同
時」とは「塁に触れる前には触球されていない」のでアウトではない、すなわちセーフという理屈になります。これは言葉の解釈上そうなる
ということで、実際には審判の判定に従いましょう。
・野手がフライを一旦はじいてから捕った場合、走者はいつ塁を離れていい?

一番最初に野手がボールに触れた時点で塁を離れてかまいません。フライを捕ったのが他の野手の場合でも同じです。
・打者の身体や打者がまだ持っているバットにフェアの打球が当たったら?
・打者の両足が全てバッターボックスの外に出ていたらアウト。
・足が一部でもバッターボックスに残っていればファウル。

・打者の手を離れたバットにフェアの打球が当たったら?
・バット全体が飛んでいって当たった場合はアウト。
・折れたバットのグリップ側が飛んでいって当たった場合はアウト。
・折れたバットの先が飛んでいって当たった場合はボールインプレーで続行。
・打者が置いたバットに打球が転がって当たった場合はボールインプレーで続行。

(打球の進路を変えようと打者が故意に置いた場合はアウト)

・バットが飛んで野手の守備を妨げたら?
・バット全体、または折れたバットの手に持っていた部分の場合は守備妨害でアウト。
・折れたバットの先の部分の場合はそのままプレイ続行。

・3フットラインオーバーによるアウトは、どういう場合に適用される?
・走者が「野手のタッチを避けるために」塁を結ぶラインから3フィート(約91.4cm)

離れた場合です。
・走者が単に大回りしただけならアウトにはなりません。
・打球を処理している野手を避けた場合はアウトにはなりません。

避けなければ守備妨害になります。
・打者走者が一塁へ向かう場合、ファウルラインの外側だけ3フットラインが

引かれた区間では特別なルールがあります。

・手でボールを持った野手が、ボールの入っていないグラブでベースに触れたら?

野手がボールを確保していれば、ベースへのタッチはグラブでも体のどこであってもかまいません。走者へのタッチはボールを持った手
かグラブで行う必要があります。
・バウンドした投球を打ったら?
・投球がバットに当たった場合は、バウンドしない投球の場合と違いありません。

ファウルチップであっても同じことで、正規の捕球をすれば空振り扱いになり、捕球できなければファウルになります。
・唯一違うのは、バウンドした投球がバットに当たらず空振り第三ストライクの場合。

捕手が投球を捕らえても正規の捕球にはならないので、それだけでは打者はアウトになりません(無死か一死で一塁に走者がいる場合
を除く)。

・同一イニングで投手が他の守備につく場合の制限とは?
・投手が他の守備位置につくことは、同一イニングで一度だけ許されています。

イニングの初めが野手だった場合、投手になる前の野手は数えません。イニングが変われば最初から数え直しになるので問題ありませ
ん。
・許される例:
投-野-投 (他の守備が一度だけ)
野-投-野-投 (投手になる前の野手は除いて数える)

・許されない例:
投-野-投-野 (他の守備が二度)
野-投-野-投-野 (同上)
投-野-野 (他の守備が二度)
野-投-野-野 (同上)


・一つの塁上に走者が二人いたら?
・走者に進塁義務がない場合(後ろの塁に空きがある状態)

前の走者にその塁の占有権があるので、後ろの走者にタッチすればアウト。
・前の走者に進塁義務がある場合(後ろの塁が詰まっていて押し出される状態)

前の走者にタッチするか、次の塁へ送球すればアウト。

・交代の通告を忘れてプレイしてしまったら?

交代は有効で、プレイが無効になることはなく、通告を忘れたチームへのゲーム上の罰則もありません。全て交代時に通告があった場
合と同じに扱います。 (ただしプロ野球では後日監督になんらかの処分があるでしょう)
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