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薩州旧伝記
ー戦国から江戸初期の薩摩君臣言行録ー
日本の歴史の中で戦国時代の終焉とは1600年の 関ヶ原の戦いを以て終わるという説と、1615年の 大坂夏陣で豊臣家の滅亡とする両説があるが、 何れにしても江戸幕府の始め1603年以降は概ね 平和な時代となった。 今回取上げた薩州旧伝集は主として戦国時代 末期から江戸時代初期の薩摩の君臣の言行伝聞を 随筆風に書記しているが、島津家創業時からの遺 された伝聞も所々に見られる。 この書の成立は江戸時代後期の18世紀後半と 思われる。 薩摩の全国的なクローズアップは 19世紀後半の幕末から明治惟新の頃が著しいが、 それより300年前の戦国末期から江戸時代に至る 迄に日本全体に影響ある大きな事件に参加して おり、君臣言行録のテーマもその関連がもっとも 多い。 |
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鹿児島から見た桜島と錦江湾 |
話題の最も多い事件は以下の三つである。 |
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随筆は全て一つ書で各項目の順序は時代や 事件等との関連性はなく、無秩序に書き連ね られているようであるが、時々関連するものが 思いついたように並ぶ事もある。 又関連する 記事が全く別の場所に記載されている場合もある。 原本は天、地、人の三分冊からなり、天が 1−3巻、地が4−5巻、人が6−7巻で構成され 各巻凡25帖(50ページ)である。 一巻宛翻刻、現代語訳を当ホームページ 掲載して行く予定であるが、写本は国立公文書館 のものしか見当たらず校合が困難であり、読み きれない分5%程度は適切な現代文に訳せない ものある。 尚現代文には各巻の冒頭にテーマを示した 旧伝集一翻刻 旧伝集一現代文訳→こちら 旧伝集二翻刻 旧伝集二現代文訳→こちら 旧伝集三翻刻 旧伝集三現代文訳→こちら 旧伝集四翻刻 旧伝集四現代文訳→こちら 旧伝集五翻刻 旧伝集五現代文訳→こちら 旧伝集六翻刻 旧伝集六現代文訳→こちら 旧伝集七翻刻 旧伝集七現代文訳→こちら 関連年表→こちら 製本版(現代文訳注)は→こちら |
国立公文書館内閣文庫デジタル資料より 画像クリックで拡大 表紙は旧伝記で中は旧伝集一、二・・七となっている。 |
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